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「西土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西土の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
富んだというが、世俗白鼠を大黒天、白蛇を弁財天の使で福神の下属《てした》という。西土の書にも世々いう事と見ゆと載す。 かく蛇が匿れた財宝を守るというより転じて....
十二支考」より 著者:南方熊楠
犬の影像、北山へ飛び移る。その所を崇めて法楽寺と号すと云々。犬に遺産を与えた例は西土にもある。 晋の大興二年呉人華降猟を好み、一快犬を養《こ》うて的尾と号し常....
十二支考」より 著者:南方熊楠
るに、世俗に白鼠は大黒天の使令とし白蛇は弁財天の使令として福神の下属という、これ西土の書にも世々いう事と見ゆと記す。『葆光録』に曰く、陳太なる貧人好んで施す、か....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
興行から帰って来ると故国日本でも貞奴を歓迎して、化粧品には争ってマダム貞奴の仏蘭西土産であることを標榜《ひょうぼう》した新製品が盛んに売出され、広告にはそのチャ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
おとづれて人を傷す。よつて鎌風と名づく、そのこと厳寒の時にあつて、陰毒の気なり、西土にいふ鬼弾の類なりといへり。 とみえている。いま庄兵衛の膝のうえに拡げて....
三国志」より 著者:吉川英治
ます」 と、恩爵をうけなかったが、かさねて曹操から、 「ご辺の進退、その謙譲。西土の人々、みな美談となす。もしその忠節を顕わさなければ、曹操は暗愚なりといわれ....