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「西域〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西域の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
雲南《うんなん》、奥|四川《しせん》、青海《せいかい》、北チベットにまたがる、「西域夷蛮地帯《シフアン・テリトリー》」通として至宝視されている男だ。 たとえば....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
れが何の精であるかを知らないという。(同上) 仏像 白鉄余は延州の胡人(西域の人)である。彼は邪道をもって諸人を惑わしていたが、深山の柏の樹の下に銅の仏....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
してそこにかの馬を発見した。これは著者が親しく目撃したことである。 案ずるに、西域に刀を呑み、火を呑むたぐいの幻術を善くする者あることは、前漢時代の記録にも見....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
で、あなたは人間ふたりの命を助けたことがあるでしょう」 金の箆 木八刺は西域の人で、字は西瑛、その躯幹が大きいので、長西瑛と綽名されていた。 彼はある....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
ろの陰などに、目のさめるほど鮮やかな紅だの、緑だの、黄だの、紫だのを残している。西域あたりの画風らしい天衣などの緑いろの凹凸のぐあいも言いしれず美しい。東の隅の....
阿霞」より 著者:田中貢太郎
の間は佳いのですけど、いってみると馴れあいですからね。私のお父様が官途に就いて、西域の方へいくことになって、明日お母さんを伴れて出発するのですから、それまでに好....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
情調のきわめて深い世にも懐しい西班牙を立って明日は沙漠へ向かわねばならぬ。支那の西域|羅布の沙漠! そこへ私は出かけるのだ。沙漠は私を呼んでいる。その呼び声を聞....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
図した、英、露、仏、独のあらゆる探検隊の実例が示すとおりである。 西蔵は唐代に西域諸州を侵略し、長駆して長安を攻めた慓悍な吐蕃の国で、北に崑崙《コンロン》、東....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
度発生の斯かる構図形式が西南アジア諸国の間を通過しているうちに、印度臭を脱却し、西域地方の特色に変貌し、それが支那朝鮮を経て日本に渡来したものと推定せられるよう....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
名であるからである。李時珍《りじちん》の『本草綱目』によれば、仙茅の条下に「始メ西域ナル婆羅門ノ僧、方ヲ玄宗ニ献ズルニ因テノ故ニ、今江南ニテ呼ンデ婆羅門参卜為ス....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
はアラビアの関係がある。元では支那の天文台とともに回々の天文台をも置いてあった。西域から※《ほう》手も聘せられる。当時の数学の発達は根本においては断じて支那固有....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ので、左の手は北に出て、或いはヒンドウクシュ山脈、或いはパミールの高原を越えて、西域から中央アジアに入って、そして至るところ大きな文化の洲渚を作って、或いは亀茲....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
付く」とある。漢の楊雄が、武帝の徳を頌したる賦に、「|西圧」とあるのも、西方には西域|月氏の地を服し、東方には朝鮮|日域の地を平らげたことを述べたもので、ここに....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
既載の代表的研究の論旨を検討し、それを略記する。そして喜多村翁の所説は、獅子舞は西域の亀茲《きじ》国の舞楽が、支那の文化とともに、我国に渡来したのであると云う、....
『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
》しく本物の八戒と言ってよいものなのである。 紀元二千六百年記念に出版された『西域画聚成《せいいきがしゅうせい》』を見ているうちのことであった。燉煌《とんこう....