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「西大寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西大寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
し》って馬柄杓《ばびしゃく》に水を汲んで来る。其間に氏郷は印籠《いんろう》から「西大寺」(宝心丹をいう)を取出して、其水で服用し、彼に計謀《はかりごと》あれば我....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
たが、明応三年五月の地震は大和が最も強く、奈良の東大寺、興福寺、薬師寺、法花寺、西大寺の諸寺に被害があった。同七年八月には、伊勢、遠江、駿河、甲斐、相模、伊豆の....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
ころまで往って見ようかと思ったりした。 が、道がいつか川と分かれて、ひとりでに西大寺《さいだいじ》駅に出たので、もうこれまでと思い切って、奈良行の切符を買った....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
直しが廻ってきよって、事情きくと、そら気の毒やいうて、世話してくれたンが、大和の西大寺のそのへっつい直しの親戚の家やった。そンでまア巧いこと乳にありついて、餓え....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
の主人、半田屋九兵衛。本日はお早いお着き様で御座りました」 「早い訳じゃ。今朝、西大寺を出立したばかりで」 「へえへえ、左様で御座りまするか」 「我等三人。チト....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
てくる。――東の方が少し静かになって来たかと思うと、今度はまた西の方で唐招提寺や西大寺や西隆寺などの造営がはじまる。奈良遷都の際すでに四十八箇寺あったという奈良....
私本太平記」より 著者:吉川英治
資朝の人と為りを、こんな風に、時人の聞き書きとして随筆している。 ――ある時。西大寺の静然上人が参内した。腰はかがまり、眉は雪かと白く、まことに高徳の僧らしく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
拠地をついていた。 一方、師直は。 大和国平田ノ庄へ攻め入り、橘寺に陣して、西大寺の長老を招き、吉野へ和談の交渉をさせようとしたが、時すでに、南朝の天皇は、....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
いては大僧正行基の徳を讃して、時人呼んで菩薩といったと『続日本紀』にある。後には西大寺の叡尊が、興正菩薩と言われたように、特に菩薩号を許されることもある。古くは....
濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
のは面白い。橋川正君によって学界に紹介せられた「感身覚正記」によると、文永六年に西大寺の叡尊(興正菩薩)は、この北山に非人供養の施場を設けた。同年の条に、 之。....