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「西岸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西岸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
る雨の夜《よ》、加納平太郎《かのうへいたろう》と云う同|家中《かちゅう》の侍が、西岸寺《さいがんじ》の塀外《へいそと》で暗打ちに遇《あ》った。平太郎は知行《ちぎ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
りになるだろうかと思います」 貞女峡 中宿県に貞女峡というのがある。峡の西岸の水ぎわに石があって、その形が女のように見えるので、その石を貞女と呼び慣わし....
征服の事実」より 著者:大杉栄
ロッパの四大国民の名は、いずれもみな外国の名である。フランスの名称は、ライン河の西岸に棲んでいたフランク人から来たもので、この国民の祖先たる古のケルト人とは、何....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
発端 そのころ、広い太青洋を挟んで、二つの国が向きあっていた。 太青洋の西岸には、アカグマ国のイネ州が東北から西南にかけて、千百キロに余る長い海岸線を持....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
1 英蘭西岸の名港リバプールの北郊に、ブルートという町がある。 このブルートには、監獄....
流線間諜」より 著者:海野十三
大地図だった。そして意外にも極東の大地図だった。日本を中心として、右には米大陸の西岸が見え、上には北氷洋が、西には印度の全体が、そして下には遥かに濠洲が見えてい....
燕と王子」より 著者:有島武郎
という国を流れているライン川のほとりまで参りました。この川はたいそうきれいな川で西岸には古いお城があったり葡萄の畑があったりして、川ぞいにはおりしも夏ですから葦....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
人となった。潮はつい今変ったばかりであった。太陽はやがて沈もうとしていて、すでに西岸の松の樹の影がちょうど碇泊所のあたりに射しかけて、甲板の上に模様をなして落ち....
南極の怪事」より 著者:押川春浪
に蔽われたる太古、ぼうとして知るべからざる時代に、今は蛮地と云わるるアフリカ州の西岸、東に限りなき大沙漠を見渡すチュス付近に、古代の文明を集めたる一王国があって....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
一杯頂戴して、からだに温もりを覚えたほどの、想いを催したのである。私は、利根川の西岸上野国東村大字上新田に生まれ育った。よちよち歩く頃から東の田圃へ出れば赤城山....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
板橋を過ぎて対岸に移る。 農夫が山奥の焼畑へ通うための、一筋の道を暫くゆくと、西岸の山が急に折曲って、日を背にしたため、深い深い紫色に見える、その前を往手にあ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
行路八里)。その翌日また山の中を行くこと二里ばかりにしてマヌユイ・ツォという池の西岸に在るラールンという村に着きましたが、この池は周囲五里ばかりでよほど深いよう....
西航日録」より 著者:井上円了
午後五時、ペナン(Penang)に向かって発す。 五日、炎晴。終日マレー半島の西岸に沿って北走し、六日払暁、ペナン港に入る。シナ人のここに上陸するものおよそ五....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
地一帯の峰々はみどり色の湾をめぐり、風もおさまって帆柱の影が波間にうつる。豪州の西岸の夕陽はいったいどこがよいかといえば、このオールバニー港の雨後の山にあるのだ....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
などの連嶺が波濤の如く起伏し、其奥に越後沢・小穂口・下津川・小沢・三石など利根川西岸の諸山が奔馬の如く南走している。燧岳と平ヶ岳との間には、雪を帯びた越後の駒ヶ....