西方浄土[語句情報] »
西方浄土
「西方浄土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西方浄土の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
見て極めてインチキであり、淫祠邪教の尤なるゆえんを示していることは明らかだ。だが
西方浄土の説や本山末寺の金銭取立て組織においては、これは敢えて本願寺の敵ではない....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
る。これを竜華の三会といって馬琴の『八犬伝』の文句にも出れば、弥陀の念仏流行して
西方浄土往きの切符大投げ売りとなるまでは、キリスト教の多くの聖人大士が極楽へ直通....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はなかったはず。 ははあ、読めた。熊谷の蓮生坊が上方《かみがた》から帰る時は、
西方浄土《さいほうじょうど》を後にするのを本意にあらずとして、いつでも逆に馬に乗....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
たがない。もしまだ死ぬ時も来ない親に身をなげさせるのは五逆罪であろう。ミダ如来は
西方浄土を荘厳し一念十念をもきらわず十悪五逆罪をもみちびこう」と云う。 義王「....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
出るのである。 此日、来迎仏と観ずる日輪の在る所に行き向えば、必その迎えを得て、
西方浄土に往生することになる、と考えたのは当然過ぎる信仰である。此は実践する所の....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
の御為、東の間なる薬師仏は御父用明天皇の御為なるに対して、御母間人皇后の御為に、
西方浄土の教主たる阿弥陀仏を西の間に安置すべく予想せられたのであったに相違ない。....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
子のなかまで忍び込んだ。その光の反射で聖観音はほのかな赤味を全身にみなぎらした。
西方浄土の空想を刺戟する夕の太陽が、いかにも似つかわしい場所でわれわれに働きかけ....
「法然行伝」より 著者:中里介山
。それは一人の下僧に言い含めて、高らかに曰わせるよう。 「この御庵室にもの申す。
西方浄土《さいほうじょうど》からお詣りが遅いから、急いでおいでがあるように阿弥陀....