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「西洋料理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西洋料理の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ましたが、まったく知らないと判って釈《ゆる》されました。二人は夫婦になって、後に西洋料理屋をはじめました。吾八は後に宇都宮吾陽という威《いか》めしい名乗りをあげ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
も愉快だよ。賑じゃあるし、料理が上手だからお菜も旨いし、君、昨夜は妹たちと一所に西洋料理を奢って貰った、僕は七皿喰った。ははは、」 と火箸をポンと灰に投て、仰....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
腰をかけて腹を斬っていました。 人参 一 その日は三浦老人の家で西洋料理の御馳走になった。大久保にも洋食屋が出来たという御自慢であったが、正直の....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
屋ぐらいに過ぎず、西側では料理屋の千歳、そば屋の福寿庵、横町へはいって例の天金、西洋料理の清新軒。まずザッとこんなものであるから、今日のカフェーのように遊び半分....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
魔子 パパは今 世界に名高い パリの牢やラ・サンテに。 だが、魔子よ、心配するな西洋料理の御馳走たべて チョコレートなめて 葉巻きスパスパソファの上に。 そして....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
そこには大きいビルディングがあって、そこの二階ではキャフェ・テリアといって自分で西洋料理をアルミニュームの盆の上に載せてはこぶというセルフ・サーヴィスの食堂があ....
異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
冬の夜など夜更しして少し空服を感じた時食べると一等いい。 日本に始めて渡来した西洋料理がポークカツレツ――通称トンカツであったかどうかは知らないが、西洋にいて....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
としても、こっちはわざわざ高い宿俥で遠方まで出掛けるのは無駄だと思って、近所の安西洋料理にでも伴れて行こうもんなら何となく通人の権威を傷つけられたというような顔....
遁走」より 著者:葛西善蔵
、下宿を出た。 会場は山の手の賑やかな通りからちょっとはいった、かなりな建物の西洋料理屋だ。私たちがそこの角を曲ると、二階からパッとマグネシュウムの燃える音が....
世界の「料理王逝く」ということから」より 著者:北大路魯山人
ばかりは、この話に価するような者は一人もいないようだ。 日本料理と西洋料理との根本相違 もっとも日本料理と西洋料理とは、根本的に行方が違うようで....
日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
味くてまったく閉口します。そういう日本料理というものはまるでなっていません。まだ西洋料理ならいくらか食べられます。また、中国料理でもそうです。してみると、西洋料....
西航日録」より 著者:井上円了
辞し、アイルランドに向かう。途上、一句を浮かぶ。 プツデング次の代りはシチウなり西洋料理の中に、ヨークシャー・プディングと名づくるものとアイリッシュ・シチューと....
日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
であっても、大体において、いずれも、その持ち前の味を変えない心掛けが肝要である。西洋料理や中国料理にあっても、そうであることに間違いはないが、ことに日本料理にあ....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
もう一つ想い出すのは、竜土軒のことである。そこは麻布一連隊の前にある古風な小さい西洋料理店であるに過ぎないが、ここで私の先輩達が、むかし竜土会というものを開いた....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
とを覚えている。 カフェータイガーの名は新しいが、その艶色は天下に轟いている。西洋料理屋の名を艶名とは如何とは、いうものが野暮である、殊にここには、文士、画家....