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「西洋蝋燭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西洋蝋燭の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一兵卒」より 著者:田山花袋
た汚物が一面に附着した。 突然明らかな光線が室に射したと思うと、扉のところに、西洋蝋燭を持った一人の男の姿が浮き彫りのように顕われた。その顔だ。肥った口髭のあ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。 それでも、いま点《つ》けた蝋燭は、さすがに駒井式で、それは白くて光の強い西洋蝋燭であります。蝋燭を点けると、燭台ぐるみ手に取り上げた駒井甚三郎は、さっと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
掛に陣取っている駒井甚三郎の髪を分けたハイカラな姿が、好んで用うる白くて光の強い西洋蝋燭の光とよくうつり合っていることも、以前に変りません。 駒井甚三郎は、い....
銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
っていた箱が新橋の傍に山のように積んで捨ててあったのを覚えています。これが恐らく西洋蝋燭を沢山に使った初めでしたろう。その頃は西洋蝋燭を使うなどということは珍ら....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
費を節約する。御殿は電燈であったが、おひけになると御寝所や次の間は燭台になって、西洋蝋燭がともされる。それを朝ごとに掃除するのもあたしの役目の一ツだ。あたしは、....
魔都」より 著者:久生十蘭
や、どうしたんです、お花さん」 見る見るうちに花は血の気をなくして、出来のいい西洋蝋燭のように真ッ白けになり、ズルズルと絨氈の上へ崩れ落ちてしまった。 加十....
美術学校時代」より 著者:高村光太郎
いうのが出来、それが非常に明るいのでそれを使って一生懸命に勉強した。ホヤのついた西洋蝋燭の行灯みたようなものもあって、これはお客様用に使ったりしていた。 僕の....
罠に掛った人」より 著者:甲賀三郎
真赤に熟した林檎を買った。彼は喉をグビグビ云わせながら家へ帰った。 太い真白な西洋蝋燭は久し振りで快よい照明を与えた。彼は夢中になって食パンに食いついた。それ....