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西洋音楽
「西洋音楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西洋音楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家」より 著者:島崎藤村
稲垣はそれを言出さずにいられなかった。「お俊ちゃんが画をお習いなさるというから、
西洋音楽でも習わせようかと思いまして……ピアノでも……ええ、三味線や踊を仕込むよ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
など聴いたり見たりしていたが、レコオドの趣味もようやく濁みた日本の音曲が、美しい
西洋音楽と入れかわりかけようとしていた。エルマンを聴いて、今まで甘酸っぱいような....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
は、当人にはとにかく、はたから見て比較的きれいで品の悪くないものである。だんだん
西洋音楽の普及するに従ってこの仕事に対する要求が増加するので、従業者の数もこれに....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ても連句の世界の広大無辺なことをいくらでも想像することができるであろう。 普通
西洋音楽で一つのまとまった曲と称するものにいろいろの形式がある。たとえば三部形式....
「田丸先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
った。 酒も煙草も甘いものもいっさいの官能的享楽を顧みなかった先生は、謡曲でも
西洋音楽でも決してそれがただの享楽のためではなくて、やることが善いことだからやる....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
ただ一回で焼き捨てるべきだとさえ思わせる。 その点では、歌舞伎とか浄瑠璃とか、
西洋音楽においてでも、同じ狂言、同じ曲を幾度観賞しても、いいものは相当の興味があ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
だと彼等は思っているのである。 音楽に就いても彼等はこの調子なので、音楽にも「
西洋音楽」と「日本音楽」とがあって、
西洋音楽は自分達のもので日本音楽が日本のもの....
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
趣味の女を嫌う様です。 音楽なども長唄をのぞいては、むしろ日本のものより傑れた
西洋音楽を好みます。 席亭へも以前は小さんなど好きでよく行きましたが、近頃は少....
「雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
古い昔の物語でも読む時に、わずかにその匂だけを嗅ぐ事の出来るものである。 始め
西洋音楽でも聞くようなつもりで、やや緊張した心持で聴いているうちに、いつとなしに....
「ラジオ雑感」より 著者:寺田寅彦
く、またラジオでそういうものを聞く回数がきわめて稀なためであるに相違ない。これが
西洋音楽だとちっともそういう気持はしないのである。 聞きたいと思う音楽放送がた....
「工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
で書斎で仕事をしていたそうである。たまにはラジオで長唄や落語など聴く事もあった。
西洋音楽は自分では分らないと云っていたが、音楽に堪能な令息|恭雄氏の話によると相....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
さる盛時であった。 当時は南蛮渡来のストリップのモデルがなかったせいか、または
西洋音楽も楽隊も普及しておらぬせいか、ハダカの西洋踊りは現れなかったが、今のスト....
「流行唄」より 著者:兼常清佐
ンのふしでなくては本当には成立しない。この事が学校唱歌だの国民歌謡だのいうような
西洋音楽の組織を基礎にした曲が、心底から私共大衆の感情になずまない理由の一つであ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
が初めて横浜へ入荷した時、新らし物好きの椿岳は早速買込んで神田今川橋の或る貸席で
西洋音楽機械展覧会を開いた。今聞くと極めて珍妙な名称であるが、その頃は頗るハイカ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
有なる造形美を紹介すべき唯一《ゆいいつ》の道たりや。余は余《あま》りに数理的なる
西洋音楽の根本的性質と、落花落葉虫語鳥声等の単純|可憐《かれん》なる日本的自然の....