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「西湖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西湖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西湖の屍人」より 著者:海野十三
だ」 3 青年|漢于仁は、今日も窓のそばに、椅子をよせて、遙かに光る西湖の風景を眺めていた。 空はコバルトに晴れ、雲の影もなかった。このごろは毎日....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
あった。「比律賓第四飛行聯隊の主力は、オロンガボオ軍港を脱出し、中華民国|浙江省西湖に集結せるものの如く、而して此後の行動は、数日後を期して、大阪|若は東京方面....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
花を理想的に愛する人は、破れた籬の前に座して野菊と語った陶淵明や、たそがれに、西湖の梅花の間を逍遙しながら、暗香浮動の趣に我れを忘れた林和靖のごとく、花の生ま....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
はもっともっと大きかった。周廻六里はあった筈である。由来本栖湖は貞観の頃までは、西湖、精進湖と連なっていて、全然同じ湖水であった。今も三つの湖は底において続いて....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
一 I君は語る。 秋の雨のそぼ降る日である。わたしはK君と、シナの杭州、かの西湖のほとりの楼外楼という飯館で、シナのひる飯を食い、シナの酒を飲んだ。のちに芥....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
しく記されてあります。 「抑ことふりにたれと 松嶋は扶桑第一の好風にして 凡洞庭西湖を恥ず 東南より海を入て 江の中三里 逝江の潮をたたふ 嶋々の数を盡して 欹....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
だ僕はこの大連へ来る前に杭州蘇州、南京を見たのだよ――で、その時、わけても杭州の西湖に於て楊柳の花が、雪か綿か羽毛かの如くに白く飛んで散乱し、行人の衣にかかり、....
支那の思出」より 著者:国枝史郎
一つのポーズを見たと思った。 × × × 杭州の西湖の岸を散策した時、私は道端で、埃だらけになっている大根の、漬物を買った。この....
余齢初旅」より 著者:上村松園
みせてもらったりした。 雲林寺 上海から抗州へ行った。抗州では西湖のいちばんよくみえる高台になったところにある西冷飯店という宿に泊った。昼の二....
中支遊記」より 著者:上村松園
西冷印社という印肉屋に朱肉を見に行ったりした。少し茶色がかった朱肉などもあった。西湖に姑娘が漕ぐ舟を浮べ私や三谷は写生帖を持ちこんだ。 平仙寺雲林寺等の山門は....
妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
化けたというのが多く、そうして何か執念深いような話に作られている。支那でもかの『西湖佳話』のうちにある雷峰怪蹟の蛇妖のごときは、上田秋成の『雨月物語』に飜案され....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の後に、英国の山々が視界に入ってきたのであった。) 七、欧洲客中 依、再駕大西湖。 (七、欧州客中 かつてなじみの欧州の天地は、光と風とはれた月とともに心....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
に大小の災害はあって、ひどいのは須走口一合目に在る小富士を噴出させたり、精進湖と西湖は、もと一つの湖であったのを山から溶岩を流して今のように二つの湖に中断したり....
洛北深泥池の蓴菜」より 著者:北大路魯山人
によって、このところてん袋が非常に多く付着するものと少ないものとある。 中国の西湖のじゅんさいの如きは、やかましい湖の名とともに名物となっているが、実際は決し....
春の大方山」より 著者:木暮理太郎
塊が興味を惹くだけで、周囲の赤松林は一向に有難くなく、水の色も草色に近い。これは西湖も同様である。尤も精進から根場に至る間の青木ヶ原の一部は、初めての人には珍ら....