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西王母
「西王母〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西王母の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
《なりひろ》がいつものように、殿中《でんちゅう》の一間で煙草をくゆらせていると、
西王母《せいおうぼ》を描いた金襖《きんぶすま》が、静に開《あ》いて、黒手《くろで....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
行《はや》る時村に忍び入って患者に近づかんとすと。『山海経』に崑崙の西に玉山あり
西王母《せいおうぼ》居る、〈西王その状《かたち》人のごとし、豹尾虎歯にして善く嘯....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
藩の用人荒木|頼母の伜千之丞は、伝兵衛の推挙で先ごろ千倉屋へたずねて来て、澹山に
西王母の大幅を頼んで行った。その揮毫がなかなかはかどらないので、五、六日前にも千....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ひ》、自ら虞吏と称するは虎、当路者と称するは狼、卯日《うのひ》丈人と称するは兎、
西王母と称するは鹿、子の日社君と称するは鼠、神人と称するは蝙蝠《こうもり》など多....
「偸桃」より 著者:田中貢太郎
「よし、思いついた。この春の雪の積んでいる時に、人間世界にどこに桃がある。ただ
西王母の園の中は、一年中草木が凋まないから、もしかするとあるだろう。天上から窃む....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
られたけれ共、丁度いいたよりじゃ」なんかといろいろにいましめたので瀧口は思うに「
西王母と云う者も昔はあったようだけれ共今はないし、又東方朔と有名な物も名許りきい....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
上に来ると、鉄冠子は杜子春を絶壁の下に坐らせて、 「おれはこれから天上へ行って、
西王母に御眼にかかって来るから、お前はその間ここに坐って、おれの帰るのを待ってい....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
とう》といって頭《かしら》の方が凹凸《でこぼこ》していて大層大きな桃があります。
西王母《せいおうぼ》の画《が》に頭の凹凸した桃の描《かい》てあるは、その蟠桃の極....