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「西端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西端の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
片麻岩質の、石が硬くとも分解しやすい山(日本南アルプスの駒ヶ岳山脈や、関東山脈の西端、甲武信三国境界附近の、花崗岩塊にこの種の高山が多い)は、岩石大崩壊のために....
夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
動かすと、この鉄橋は、あたかも川の中で箸を横に流すように、広い第九工場の東端から西端まで、ゴーッと音をたてて横に動くのだった。 「おい、政ッ!」わしは、クレーン....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
た私達は、貨物|積卸ホームを突切って直に殺人の現場へ案内された。 其処はW駅の西端に寄って、下り本線と下り一番線との線路に狭まれて大きな赤黒い鉄製の給水タンク....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
先鋒柿崎和泉守が大蕪菁の旗を先頭に一隊千五百人が猛進をはじめ、午前七時半頃水沢の西端に陣取っていた武田左馬之介|典厩信繁の隊(七百)に向って突撃してきた。典厩隊....
島原の乱」より 著者:菊池寛
切支丹宗徒蜂起之事 肥後の国宇土の半島は、その南方天草の諸島と共に、内海八代湾を形造って居る。この宇土半島の西端と天草|上島の北端との間に、大矢野島、千束島などの島が有って、不知火有明の海....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
離を置いてとんでくる。古巣のような、この街の上空に大きな円を描いて翔けめぐった。西端の上に来た。その中の一ツは、ポッと硝子だまのようにはじけた。すると、すぐ、火....
黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
ったにしてもとても小さなものだ。大きいというほどの樹木は一本も見あたらない。島の西端にはモールトリー要塞《ようさい》(4)があり、また夏のあいだチャールストンの....
」より 著者:海野十三
後に、彼等夫婦が想像もしていなかったような好ましい提言をした。それはこの比野町の西端に、新築の二階家があって、それを抵当流れで実は建築主から受取ったものの、自分....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
屋」とを夢にみた。 目が覚めた時はもうすっかり夜が明け放れていて、私は宝島の南西端のところに漂うているのだった。太陽は昇っていたが、大きな山容の遠眼鏡山の背後....
わかれ」より 著者:国木田独歩
ころに植えたる、何人の思いつきにや、これいささかよそとその風情をことにせり。町の西端に寺ありてゆうべゆうべの鐘はここより響けど、鐘|撞く男は六十を幾つか越えし翁....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
西に通じている街路。フリート街に続く。そのフリート街の南にはテムプルがあり、その西端にはテムプル関門があるのである。 一パイント わが三合余に当る。 蝋垂れが....
石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
家の表を緩やかな弧を描いて北側へカーブしている一本道の六間道路は、秋森家の石塀の西端からその石塀と共にグッと北側へ折曲っている。雄太郎君は夢中でその右曲りの角へ....
飛沙魚」より 著者:佐藤垢石
前豊後の海岸にいる睦五郎と、誰にもおなじみの鰒である。 東京近くでは、千葉県の西端の浦安海岸に飛沙魚はいくらでもいる。退潮時に浜を覗くと干潟の泥のなかに群れを....
決闘場」より 著者:岡本かの子
だロンドン東端の借屋は、余り遠くお顧客の庭から離れてしまった。で彼等は先月初めに西端の或る横町へ引越さねばならなかった。その方がジョーンの父にとっては非常に都合....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
五十五分を費し、一時三十五分皇海山の西峰に達した。西峰とはいうものの正しくは頂上西端の一隆起に過ぎないのである。黒木が繁っているので眺望はない。切明けは頂上直下....