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「西行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金将軍」より 著者:芥川竜之介
をふり返っていた。…… 三十年の後《のち》、その時の二人の僧、――加藤清正と小西行長とは八兆八億の兵と共に朝鮮八道へ襲来《しゅうらい》した。家を焼かれた八道の....
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
同行せよと勧め、渋川が呆《あき》れてるのを無理に同意さした。茶を持ってきた岡村に西行汽車の柏崎発は何時かと云えば、十一時二十分と十二時二十分だという。それでは其....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
木がある。紅蓮尼という若い女は、この梅の樹のもとに一生を送ったのである。紅蓮尼は西行法師が「桜は浪に埋もれて」と歌に詠んだ出羽国象潟の町に生まれた、商人の娘であ....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
、詞花、千載、新古今の五つを加えて、世にいう八代集をはじめ、源実朝卿の金|槐集、西行坊主の山家集、まった吉野朝三代の新葉集にいたるまで、凡そ歌の書にして、ひもど....
薬草取」より 著者:泉鏡花
ましょうと存じまして。」 背広の服で、足拵えして、帽を真深に、風呂敷包を小さく西行背負というのにしている。彼は名を光行とて、医科大学の学生である。 時に、妙....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
な大な鳥打帽の古いのをかぶった、八つぐらいの男の児で。これも風呂敷包を中結えして西行背負に背負っていたが、道中へ、弱々と出て来たので、横に引張合った杖が、一方通....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
行着た、股引を太く白足袋の雪駄穿。色|褪せた鬱金の風呂敷、真中を紐で結えた包を、西行背負に胸で結んで、これも信玄袋を手に一つ。片手に杖は支いたけれども、足腰はし....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
……郵便局員の御夫人かな。 これが旦那方だと仔細ねえ。湯茶の無心も雑作はねえ。西行法師なら歌をよみかける処だが、山家めぐりの鋳掛屋じゃあ道を聞くのも跋が変だ。....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
りの帯が弛んで、一枚小袖もずるりとした、はだかった胸もとを、きちりと紫の結目で、西行法師――いや、大宅光国という背負方をして、樫であろう、手馴れて研ぎのかかった....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
だが、ともかくも昔から岡と呼ばれていたらしい。ここへ押寄せて来たのは浮田秀家と小西行長の両軍で、小袋喜平次も必死に防戦したそうだが、何分にも衆寡敵せずというわけ....
女の話・花の話」より 著者:上村松園
もちで半日遊んでいますと、これこそほんとの花見だと納得がまいります。 花の寺は西行法師に縁のある古いお寺で、向う町から乗合でゆけますが、何しろ、寺の手前二十町....
昔のことなど」より 著者:上村松園
ますのは、四回博覧会に出た三尺幅くらいの堅物「松間繊月」、「秋夕」という鴫立沢の西行の絵、芭蕉に連翹などあしらわれた処に鼬の走っている「廃園春色」、樹蔭に大きな....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
多に文学に触れなかった。偶々文学談をしてもゴーゴリやツルゲーネフでなければ芭蕉や西行、京伝や三馬らの古人の批評で、時文や文壇の噂には余り興味を持たなかった。どう....
栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
切さと御熱心な指導には感心さされて居りました。 東京美術展覧会に昔出品された〈西行法師〉の図は墨絵の考案になったもので応挙を遥かに越えたものだと今でも浮かんで....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ます。たとえこちらの眼が曇っていて、直ぐにはその好風景は味わえなくとも。 歌人西行も、この倶楽部の会員でありました。そしてその好風景をうたった歌に、 道のべの....