西遊[語句情報] »
西遊
「西遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ぱいつまっていた。僕はもの心のついたころからこれらの草双紙を愛していた。ことに「
西遊記」を翻案した「金毘羅利生記」を愛していた。「金毘羅利生記」の主人公はあるい....
「運命」より 著者:幸田露伴
行わる。幻詭猥雑の談に、干戈弓馬の事を挿み、慷慨節義の譚に、神仙縹緲の趣を交ゆ。
西遊記に似て、而も其の誇誕は少しく遜り、水滸伝に近くして、而も其の豪快は及ばず、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十一の男は語る。 「明代も元の後を亨けて、小説戯曲類は盛んに出て居ります。小説では
西遊記、金瓶梅のたぐいは、どなたもよく御承知でございます。ほかにもそういう種類の....
「惜別」より 著者:太宰治
が如くすたこら山の方へ歩いて行って、やっとひとりになってほっとした。寛政年間、東
西遊記を上梓して著名な医師、橘南谿の松島紀行に拠れば、「松島にあそぶ人は是非とも....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
、「三国志」といったような人間味の希薄なものを読みふけったのであった。それから「
西遊記」、「椿説弓張月」、「南総里見八犬伝」などでやや「人情」がかった読み物への....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
ずつに潜在していた伝統的日本人をよびさまし明るみへ引き出すに有効であった。「絵本
西遊記」を読んだのもそのころであったが、これはファンタジーの世界と超自然の力への....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
うのもうるさい。考証家、穿鑿《せんさく》家、古文書いじり、紙魚《しみ》の化物と続
西遊記に罵《ののし》られているような然様《そう》いう者の真似もしたくない。されば....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
れは過去の日本支那の風俗人物美人であり、天平であり、絵巻物は雨月物語、栄華物語、
西遊記であり、肖像は平清盛であり、頼朝である。美人は多く徳川期から招待されたるマ....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
この趣を、希臘、羅馬の神話、印度の譬諭経にでもお求めありたい。ここでは手近な絵本
西遊記で埒をあける。が、ただ先哲、孫呉空は、※螟虫と変じて、夫人の腹中に飛び込ん....
「鉛をかじる虫」より 著者:寺田寅彦
るのならば意味は分かるが、この虫の場合は全く諒解に苦しむというより外はない。 『
西遊記』の怪物孫悟空が刑罰のために銅や鉄のようなものばかり食わされたというお伽話....
「生あらば」より 著者:豊島与志雄
次の室に来ると、羽島さん(光子の父)は水滸伝を読んでいた。傍の本箱には、八犬伝や
西遊記や春秋左氏伝やそういう種類の和漢の書物がつまっていた。 「如何です?」と彼....
「人造物語」より 著者:海野十三
どおり、兵士をつくりあげるところが、人造人間の思想である。 * *
西遊記の中に、孫悟空が、自分の毛をひとつかみ引きぬき、これに呼吸をかけてフウーッ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
いては、先ずないものかと思われる。 それから二年立って、明治二十七年に、鶴見は
西遊を企てて九州へ往った。阪神地方の二、三の駅で、また夾竹桃を見かけた。あたりの....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
のではないかというのである。 それからずっと後の天明年間に書かれた橘|南渓の「
西遊記」にも、九州の深山には山童というものが棲んでいるの、山女というものを射殺し....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
あろうと、後の祟を恐れて捨てて置いたら、自然に腐って骨に化って了ったと、橘南谿の
西遊記に書いてある。これなども山※を取押えた人の実話だ。まあ、聞き給え。」 忠....