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西郷
「西郷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西郷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
完《まっと》うしようと思う。もっとも後《のち》になって聞けば、これは「本間さんの
西郷隆盛《さいごうたかもり》」と云って、友人間には有名な話の一つだそうである。し....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
その日は事務室に帽子もあり上衣も残って居ますので、いつもとは少し違うというので、
西郷さん――この方は副園長をしていらっしゃる若い理学士です――その
西郷さんがお帰....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
まった。 が、とにかく立ちあがった。するとふいに、最近に買って読んだ、誰だかの
西郷南洲論を思いだした。僕はいい見つけものをしたつもりで、「
西郷南洲です」と答え....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
も三枚続きで、五銭くらい。また、そのころ流行った唄に、 ※紅い帽子は兵隊さん、
西郷に追われて、 トッピキピーノピー。 今思えば十一年八月二十三日の夜であっ....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ら下に落ちるようにして、おきたのだった。 はたして、前には、艇夫長松下梅造が、
西郷さんの銅像のような胸をはって、釣床ごしに彼の顔をにらみつけていた。 「艇夫長....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
を思いやって、Gはある時、肩のこらぬ面白そうなものを、というので、講談に近い、「
西郷隆盛」か何かを差し入れたことがありました。彼はそれを喜んで読むかと思いの外、....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
をした上に、裳を撮上げた豪傑造り。五分刈にして芋のようにころころと肥えた様子は、
西郷の銅像に肖て、そして形の低い、年紀は二十三。まだ尋常中学を卒業しないが、試験....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
時よほど珍物に思われていたものと見えます。その小屋の看板にした万国一覧の四字は、
西郷さんが、まだ吉之助といっていた頃に書いて下さったものだといいます。それで眼鏡....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
たので、容堂公のを模して足らないのを駒形の眼鏡屋が磨りました。而して軍艦の上に、
西郷吉之助と署名して、南洲翁が横額に「万国一覧」と書いたのです。父はああいう奇人....
「穴」より 著者:岡本綺堂
たが、これらの話はそういう場所で起ったものであると思って貰いたい。その年の八月、
西郷隆盛がいよいよ日向の国に追い籠められたという噂が伝えられた頃である。わたしの....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
に実際|干渉を掛念したるものはあるべからず。 或は西南の騒動は、一個の臣民たる
西郷が正統の政府に対して叛乱を企てたるものに過ぎざれども、戊辰の変は京都の政府と....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
っていたが、それも他に移って、今では立派な紳士の邸宅になっている。 三
西郷星 かの西南戦役は、私の幼い頃のことで何にも知らないが、絵双紙屋の店に色々....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
、片仮名で「ダイオラマ」と看板を書いてくれた。泰山前に頽るるともビクともしない大
西郷どんさえも評判に釣込まれてワザワザ見物に来て、大に感服して「万国一覧」という....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
れて、後に内相として辣腕を揮った大浦兼武(当時軍曹)の配下となって戦った人だが、
西郷贔負の二葉亭はこの伯父さんが官軍だというのが気に喰わないで、度々伯父さんを捉....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
が、この三君を維新の三傑に比べたなら高田君は大久保甲東で、天野君は木戸である。大
西郷の役廻りはドウシテモ坪内君に向けなければならぬ。坪内君がいなかったら早稲田は....