西面[語句情報] » 西面

「西面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西面の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
川中島合戦」より 著者:菊池寛
十日|寅の刻(午前四時)に海津城を出で、広瀬に於て千曲川を渡り、山県は神明附近に西面して陣し、左水沢には武田信繁その左には穴山伊豆が陣取り、又右には両角豊後内藤....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
社から燈台の方に上った。釧路川と太平洋に挾まれた半島の岬端で、東面すれば太平洋、西面すれば釧路湾、釧路川、釧路町を眼下に見て、当面には海と平行して長く延いた丘の....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
巽の角であって見れば、これを街路の南側とは見なし難い。ところが文亀二年になると、西面の築地新造の際西の方があき地であったので、二間ほどそのあき地へ押し出したこと....
山道」より 著者:中里介山
た。 青年は大菩薩連嶺の南面と北面との景色が全然一変していること、南面もしくは西面はこの通りなだらかな美しい景色であるのに北側には怖るべき威圧と陰惨との面影が....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
立ち留まること百回にも及びたりけむ。頂上に達して、始めて腰を卸す。頂上は尖れり。西面裂けて、底より数条の煙を噴く。世にも痛快なる山かな。大雪山の西南端に孤立して....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の見晴らしは。山は大繁昌という景色だな」 大蔵は腰をおろした。そして、大金剛の西面から北面、また頂上の空までを見上げ見下ろして権三へ言った。 「ここから眼に入....