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「西鶴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西鶴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
的にいえば丸顔よりも細おもての方が「いき」に適合している。「当世顔は少し丸く」と西鶴《さいかく》が言った元禄の理想の豊麗《ほうれい》な丸顔に対して、文化文政が細....
競馬」より 著者:織田作之助
馬があれば僕はもう女はいらんね、その証拠《しょうこ》に僕はいまだに独身だからね、西鶴《さいかく》の五人女に「乗り掛ったる馬」という言葉があるが、僕はこんなスリル....
世相」より 著者:織田作之助
操られて次第に淪落して行った挙句、十銭芸者に身を落すまでの一生)しかし、これでは西鶴の一代女の模倣に過ぎないと思いながら、阪口楼の前まで来た。阪口楼の玄関はまだ....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
家の生活状態などを色々話してくれた。果し合いや、辻斬や、かたき討の話も出た。 「西鶴の武道伝来記などを読むと、昔はむやみに仇討があったようですが、太平がつゞくに....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
は面白かったが、読んで味いがなかった。 ◇ 明治十三、四年の頃、西鶴の古本を得てから、私は湯島に転居し、『都の花』が出ていた頃紅葉君、露伴君に私....
嫉みの話」より 著者:折口信夫
識階級から退けられ、軽んぜられた例もたくさんある。 近世では、水戸烈公の話や、西鶴の『武道伝来記』にも書かれている。これは武士階級特有のものでなく、逆に下から....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
らない。殊に新奇を好んで飛耳張目する俳諧者流の手にかからぬはずはなかろう。阿蘭陀西鶴に夾竹桃を読み込んだ一句でもあるか、どうだろう。そんな方面にも鶴見の見聞の領....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ぬも八卦という通りだ。二ツに一ツだから率のよい当て物だ。 私は去年さる雑誌社に西鶴の飜案小説をたのまれたおかげで、江戸時代に仕掛け山伏というものが存在したこと....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
うとし、まず肉体のデッサンがはじまる。しかし、現在書かれている肉体描写の文学は、西鶴の好色物が武家、僧侶、貴族階級の中世思想に反抗して興った新しい町人階級の人間....
わが文学修業」より 著者:織田作之助
から出ているアラン。なお、小林秀雄氏の文芸評論はランボオ論以来ひそかに熟読した。西鶴を本当に読んだのは「夫婦善哉」を単行本にしてからである。私のスタイルが西鶴に....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
う。それと同様、『蜘蛛の糸巻』に馬琴を出藍の才子と称し、「読本といふもの、天和の西鶴に起り、自笑・其磧、宝永正徳に鳴りしが馬琴には三舎すべし」と、京伝側を代表す....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
うなものは最高文学に対する理解があるはずがなかった。面白ずくに三馬や京伝や其磧や西鶴を偉人のように持上げても、内心ではこの輩が堂々たる国学または儒林の先賢と肩を....
妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
徂異記』のうちに高麗へ使する海中で、紅裳を着けた婦人を見たと伝えている。我国でも西鶴の『武道伝来記』に松前の武士が人魚を射たという話を載せているが、他には人魚の....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
今ではバラックの仮住居で、故人を偲ぶ旧観の片影をだも認められない。 寒月の名は西鶴の発見者及び元禄文学の復興者として夙に知られていたが、近時は画名が段々高くな....
二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
馳した二つの思想の※着が常に頭脳に絶えなかったであろう。二葉亭が遊戯分子というは西鶴や其蹟、三馬や京伝の文学ばかりを指すのではない、支那の屈原や司馬長卿、降って....