要具[語句情報] »
要具
「要具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
要具の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「駒のいななき」より 著者:橋本進吉
「兵馬《へいば》の権《けん》」とか「弓馬《きゅうば》の家《いえ》」とかいう語もあるほど、遠い昔から軍事の
要具とせられている勇ましい馬の鳴声は、「お馬ヒンヒン」という通《とお》り詞《こと....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
私をあざむきやすいからである。 宗教が国家の機械、即ち美しい言葉でいえば政務の
要具たることから自分を救い出さねばならぬことは勿論であるが、現存の国家がその拠り....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ィシズムに含まれる根本要素の一つであって、文化の紹介や批評のために欠くべからざる
要具なのである。モールトンのこの二つの書物は翻訳のこの広範な意義を最もよく明らか....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
なる概念としての機能ではないので、同時に、夫によって対象である事物を処理する処の
要具ででもなければならないのであり、而もこの
要具は吾々人間の長い歴史の実際生活を....
「辞典」より 著者:戸坂潤
力によって営まれるのであるが、この生産力には人的要因たる労働力と物的要因たる労働
要具の体系とが含まれる。所でこの労働力の一つの資格が技能であり、この労働
要具(機....
「映画芸術と映画」より 著者:戸坂潤
は最も直接な所与の現象を示すものだが、之を分析的に分解するためには必ずしも分解の
要具とはならぬ。分解のための工作機械は、文学とか映画とか美術とか工芸とか建築とか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ものに相違なく、その退却ぶりを見ると、その形跡こそ狼藉たるものだが、武器や生活の
要具は一つも落ちのこされていないことによって、かなり鮮《あざや》かな退却ぶりだと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぬはありません。但し、眼を驚かすために描かれたのではなく、密教の秘法を修する一大
要具として描かれたものに相違ございませんが、絵そのものが、たしかに素人《しろうと....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
竹条に巻いた紙の切り形から来たものかとも思われないでもないが、おそらく田楽時代の
要具の名の名残りを伝えたと解すべきものであろう。 なお各地のシシ踊りの団体には....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
たちはまた一つの新しい経験を積まなければならぬのである。 町では天秤棒を生活の
要具としていたのは、今までは八百屋と肴屋とが主であった。配給の時代には問題はなか....
「黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
知れない。しかし黒板を他の科学的模型や器具といっしょに、科学、技術の教授研究上の
要具にした上に、その学校の驚嘆すべき成功によって、優秀な教科書や諸設備と共に、そ....