要望[語句情報] »
要望
「要望〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
要望の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
の海底城塞に大攻勢を加えるという主戦論は、いよいよ高まった。そして、平和的手段を
要望する側の気勢は、反対に静けさを加えた。 アメリカのユタ州の技術大学のアンダ....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
ごとき、或階級の獨裁によつて行われることは不當である。我等は今や、超階級の政治の
要望せらるべき時代を迎えているのである。 今日までの政治は階級利益のための政治....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
報したのを、警報解除に安心しすぎて寝てしまったらしく思われる。「正確なる判断」が
要望される。 ◯昨夜は珍しく敵機来らず。たぶんいつものように十時ごろに一回、一時....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
ような輝かしい前途をもっている青年との結婚生活に入るに当たっては、ぜひとも葉子に
要望しなくてはならないはずのもので、その覚悟次第で、この問題を解決するわけだが、....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
始めた。 被脅迫者の苅谷氏は、この段、繭子夫人まで報告してあまり愕かないことを
要望した。袋猫々探偵なら、奇賊烏啼を扱うには誰よりも心得ているだろうから、奇賊を....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
あるが、そのために舌端火を吐く街頭の闘士を軽蔑することはできぬ。むしろわれわれが
要望するのは最も柔和なる者の獅子吼である。最も優美なる者の烈々たる雄叫びである。....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
悪漢、それをお討ち取り下されましたこと、有難きしあわせにござります。今日まで彼の
要望を延ばし、切刃詰まった今日になって、貴郎様に討っていただきましたことも、ご縁....
「思い」より 著者:伊丹万作
つたりは決してしないところの、安心してもたれかかつて行けるような制度が、いま最も
要望されているのではないだろうか。 なお、今度のような重大な問題の討議にあたつ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
極的に反対しなかった為にある新聞にひどく叩かれたと云う事があった。昨年競輪廃止の
要望決議を提出した自分が、競輪同様に賭博的なドッグレースに反対せぬのは怪しからん....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
世話物をするという風だから、時代物が武道なら、世話物の方でも武道を出したいという
要望が起って来る。こうして世話物の「女武道」としての「毒婦・悪婆」というものが出....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
誌の売行きが増してみると、発行人としての私は勢い『ホトトギス』のために氏の寄稿を
要望せねばならぬような破目になって来た。漱石氏もまたはじめの間はその
要望を寧ろ幸....
「最近の感想」より 著者:種田山頭火
た批評ということを説かれた。それとおなじ意味に於て、私は『情理をつくした俳論』を
要望する。 合しても離れても、また讃するにしても貶するにしても、すべてが理解の....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
え、それからまもなく今度は自分のほうから特使をフランスに送った。フランス王の真の
要望がどこにあるかを探索して女王に報告するのが特使の役目だったのである。 特使....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
案が提出され、その間五カ月有余というのでありますから、いかに吉田内閣が独立日本の
要望にこたえ得ず、その立っている基盤がいかに脆弱であるかということを示す証左であ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
論は前年度のものと変化はないのである。当時、陸軍大学幹事坂部少将から熱心な印刷の
要望があったが、充分に検討したものでもないので、これに応ずる勇気も無く、現在も私....