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「要義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

要義の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
ける。不愉快である。個人の義務は相手に愉快を与えるが専一と思う。宗近は社交の第一要義にも通じておらん。あんな男はただの世の中でも成功は出来ん。外交官の試験に落第....
乱世」より 著者:菊池寛
とした。自分の頭がそうした方面へ走るのをできるだけ制止した。王道をもって、新政の要義としている朝廷が、妄りに陪臣の命を取るようなことは、万に一つもないと考えよう....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
純粋と調和、相互愛の神秘、社会秩序のローマン主義を諄々と教えるものである。茶道の要義は「不完全なもの」を崇拝するにある。いわゆる人生というこの不可解なもののうち....
十二支考」より 著者:南方熊楠
けい》、『増一阿含』および『法華経』普門|品《ぼん》また『大宝積経』また『大乗宝要義論』に悪眼、『雑宝蔵経』と『僧護経』と『菩薩処胎経』に見毒、『蘇婆呼童子経』....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
活の精髄は、歴史の切り口の尖端にのぞんでいるものであって、真の人類文化の大集成の要義の把握なしには、いかような文飾をもってもつかめる性質のものでないことは実に身....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
れる若干の国々を検討していながら、しかも彼は、なお、結婚数に留意するのが政府の主要義務の一つである、と考えている。彼はアウグストスとトラヤヌスの実例を引用し、そ....
読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
りては、諭吉の保証すること能わざるところのものなり。倫理道徳の書にして尊信の一大要義を欠くときは、たとえこれを教うるも、いたずらに論議批評の媒介となりて、学生中....
法然行伝」より 著者:中里介山
十四 大原談義は天台の座主《ざす》顕真《けんじん》僧正が法然上人に向って念仏の要義を問われたことから始まっている。顕真と法然とは叡山の坂本で対面した。顕真僧正....
山の人生」より 著者:柳田国男
いう異人があった。身のたけ六尺眼光は流電のごとく、またなかなかの学者で神儒二道の要義に通じていた。この翁の特徴は紙さえ見れば字をかくことと、それからまた源平の合....
獄中通信」より 著者:戸坂潤
やるように。その後「華厳経」一、鈴木大拙「東洋的一」、孟子、ブラウン「キリスト教要義」など読む。海達の手紙を少し送ってよこすこと。送金の方はどうなったか。家の方....