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要職
「要職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
要職の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
たのであるが、庄司氏は署長より後に警視庁に入り、官房主事となり、転じて警務部長の
要職を占め、多忙を極めていたので、そう云う事が理由になったのか、それとも実際必要....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
にかけては、殆んど天才と言っていい大村は、新政府の中枢ともいうべき兵部大輔のこの
要職を与えられると一緒に、ますますその経綸を発揮して、縦横無尽の才をふるい出した....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た、遠からず香蔵と同じように東京へ向かおうとする中津川の景蔵のことを考え、どんな
要職をもって迎えられても仕える意のないあの年上の友人のことを考えて、謙譲で名聞を....
「花吹雪」より 著者:太宰治
立派な口髭をはやしていたのだ。かの鴎外にしても立派な口髭をはやして軍医総監という
要職にありながら、やむにやまれず、不良の新聞記者と戦って共に縁先から落ちたのだ。....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
。故に御璽《ぎょじ》を保管する内大臣に相当する官職は、いずれの国においても至高の
要職となっており、英国においては掌璽《しょうじ》大臣に“Keeper of th....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
ていなかったかも知れない。 定に代って渋江の家に来た抽斎の二人目の妻威能は、世
要職におる比良野氏の当主文蔵を父に持っていた。貧家の女に懲りて迎えた子婦であろう....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
邦の密使であって、元海軍人民委員長という海軍大臣と軍令部長とを一しょにしたような
要職にいた軍人であった。 「ハバノフさん。なんだか覚束ない御返事ですねえ。私は貴....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
し立てられた内閣審議会はこの後藤内相の腹案によると云われている。之は各省の有力な
要職にある官吏を集め、之に実業界のブルジョア代表や政党の代理人を加え、更に民間か....
「中支生活者」より 著者:豊島与志雄
種々の原因もあろうが、芝原氏の力も大に与っているように思われる。 芝原氏は或る
要職についてる人であり、其背後関係も見逃してはならないが、然し何よりも、杭州の×....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
―兄の周志淵が、近いうち日本に来るかも知れないというのである。彼は今、上海市庁の
要職に就いているが、日本視察団の一行に加わりたがって、いろいろ画策しているらしい....
「安吾下田外史」より 著者:坂口安吾
をうごかして目的を達することができた。その時は大統領に対して、自分はワシントンで
要職につくよりも日本で精神的と社会的な孤独の中で働くことを選ぶと述べ、文明国から....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
の一味から買収されかけたが、断乎としてこれを斥けた。それともう一つは、公安委員の
要職にある男が、ある物持の未亡人を脅迫して土地を法外な値で手に入れ、あまつさえ、....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
の頭目の行衛を探索した。そして計らずもその頭目が西班牙の首府のマドリッドの市長の
要職にいると聞き吾らは雀躍して喜んだ。そこで一隊の暗殺団をマドリッドへ向けて送っ....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
れ我れから伺ってみようではないか」 と、室内部長とか、執行部長とか、本願寺内閣の
要職にある人々が、鏡如様(光瑞師)の御意見を、伺い出ますと、 「お前たちが選考し....
「年譜」より 著者:原田義人
ダペスト、ナッジミハーユ(現チェコ領)へ旅行。このあとで徴兵検査に合格したが、重
要職務に服しているという理由で兵役免除。 「ディ・ワイセン・ブレッター」誌十月号....