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要諦
「要諦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
要諦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
も、それは単にその現象を包含する抽象的の類概念を得るに過ぎない。文化存在の理解の
要諦《ようたい》は、事実としての具体性を害《そこな》うことなくありのままの生ける....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
あの村正の妖刀説《ようとうせつ》です。その説をなすものの言によると、本来刀を打つ
要諦《ようてい》は、身を守るために鍛えるのが主であって、人を切ろうという鍛法は従....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
て、鯉口《こいぐち》三寸、押し拡げるでないぞ。抜かぬ剣、斬らぬ腕、そこが法外流の
要諦《ようてい》じゃ。女髪を覗いて、伝えらるるがごとく、邪心を発し、渦乱を捲き起....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
。隙《すき》だらけだった。」 「馬鹿言いたまえ。虚実の間を往《ゆ》くのがスパイの
要諦《ようてい》なんだ。はっはっは。」 なんかと、館員も加わって豪傑ぞろいのド....
「砂漠の情熱」より 著者:豊島与志雄
を想像すれば、思わず慄然とする。 日本の河川でさえそうである。治水を以て治国の
要諦とされた支那の大洪水のことは、余りに有名であるが、また実に想像に余りあるもの....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
楽業を得さしてやるだけでも、容易なことではあるまい。趙正平氏は私達に、氏が政治の
要諦と観じているらしい老子研究の自著を贈られたが、上述の大衆はこの研究の対象から....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
いた。 宇治の黄檗山万福寺は隠元の創建にかかる寺だが、隠元によれば、寺院建築の
要諦は荘厳ということで、信者の俗心を高めるところの形式をととのえていなければなら....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
のをまっすぐにし、不正なものを正しくし、不自然なものを自然の姿にもどすのが、その
要諦であると私は思うのであります。しかし現在のわが国には、曲がったもの、不正なも....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
おられます。この点で禅師の宗風は、生活の正しさに極力注意を払い、「生活即仏法」を
要諦としておられます。またそれによって日本民族生活の浄化向上を望まれたのでありま....
「三国志」より 著者:吉川英治
て、いちど要塞の規模を自身探ってみようと云いだした。 「敵を知るは、戦に勝つ第一
要諦だ」 と称して、一夜、周瑜はひそかに一船に乗りこみ、魯粛、黄蓋など八名の大....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、孟徳新書とある。 張松は、ざっと内容へ目を通した。全巻十三篇、すべて兵法の
要諦を説いたものらしい。 「これは、誰の著ですか」 「曹丞相がご自身、軍務の余暇....
「三国志」より 著者:吉川英治
政と思うは間違いである」 孔明はなおいった。 「民に、恩を知らしめるは、政治の
要諦であるが、恩に狎れるときは、民心が慢じてくる。民に慢心|放縦の癖がついた時、....
「三国志」より 著者:吉川英治
馬謖の才は、夙に彼も認めているものであるが、彼のような若輩に対しても、南方経略の
要諦を諮問しているところに、宰相孔明がみずから率いて向った今度の南蛮征討に、いか....
「料理する心」より 著者:北大路魯山人
りません。ほかのなにごととも共通するものであります。およそ物を成功させようという
要諦は、いずれにしましても、道はひとつであると言えるようです。 その第一は人間....
「獄中通信」より 著者:戸坂潤
の「集註」あり)などもあり渡辺楳雄「小乗仏教」、ピ・ラクシュミ・ナラス「|仏教の
要諦《ザ・エッセンス・オブ・ブディズム》」(立花訳)、ポール・ケーラス「仏陀の福....