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「覆滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

覆滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
去年」より 著者:伊藤左千夫
安を感ずるのだ。 それが君、年のまだ若い夫婦ふたりの時代であるならば、よし家を覆滅させたところで、再興のくふうに窮するようなこともないから、不安の感じもそれほ....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
髄学大博士を飛び出させているのだ。脳髄に関する従来の汎世界的迷信を一挙に根柢から覆滅させて、この大悪魔「脳髄」の怪作用……ノンセンスの行き止まり……アンポンタン....
厨房日記」より 著者:横光利一
たのはよく御存じのことと思いますが、あれは左翼の撲滅運動でもなければ、資本主義の覆滅運動でもありません。ヨーロッパの植民地の圧迫が、日本の秩序にいま一重の複雑な....
海底都市」より 著者:海野十三
い用心ぶりを見せて僕の耳に口を近づけた。 「つまりね、彼奴はわれわれの海底都市を覆滅《ふくめつ》しようとしているのにちがいない。覆滅だ。分るかね、この海底都市を....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
とあらゆることを吹きこんでいただきたい。私は、この男の帰還を待って、早速全世界|覆滅の毒瓦斯を発明する鬼と化して、全力をあげ全財産を抛げうって発明官と一緒にやる....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の苦悩によって人類が築き上げた驚嘆すべき作品が、もしわれわれが闘わなかったならば覆滅する恐れがあるからである。祖国が危険に瀕《ひん》しているのだ。わが祖国ヨーロ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ない。彼はそういう雄弁を持っていた。一七七二年という汚れたる日付、裏切りによって覆滅されたるすぐれた勇敢な民衆、あの三国の罪悪、あの奇怪きわまる闇撃《やみうち》....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
も知らず、一八一四年にブールボン家は念頭に浮かべだにしなかった。 ナポレオンが覆滅した時フランスに帰ってきた宿命的なブールボン家は、嘆くべき単純な考えをしか持....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の小防寨が重なっていた。その郭外のうちにある広大なる半死の苦しみは、困窮が最後の覆滅を望むような危急な瞬間に達していることが、防寨を一目見ただけで感ぜられた。し....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の秘密全部であろう。それが幕府の手へ入っては、もう万事休すとせねばならぬ。壮図の覆滅はもちろん、一味堂上の人々、盟約のある諸侯、みな断絶か自滅か、アア、それ以外....
三国志」より 著者:吉川英治
に兵を伏せて撃滅を加え、一方、奇兵をこの城の留守へまわして、虚を襲い、内外同時に覆滅して、この一郡を占領しようというつもりでしょう。真に見えすいた計略です」 ....
三国志」より 著者:吉川英治
「時到る」 とこれを見ていた。そして景燿六年の秋、一挙に蜀中に攻め入って、その覆滅を遂ぐべしと、※艾、鍾会を大将として、無慮数十万の大兵は、期して、魏を発し、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
地方に露軍を牽制し、東普に集めた主力軍をもってこの敵の側背を衝き、一挙に敵全軍を覆滅して和平を強制する方針であった。主力軍は二個の集団に開進した。ナポレオンは最....