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覇府
「覇府〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
覇府の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
たるまま、橋の欄に凭りて立つ。月明らかにして虫の声きこゆ。) 頼家 鎌倉は天下の
覇府、大小名の武家小路、甍をならべて綺羅を競えど、それはうわべの栄えにて、うらは....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の御始終)
西なる京に君は生れましき。
西なる京に生れ玉へる君はしも、東に
覇府ありてより幾百年、唯東へ東へと代々の帝父祖の帝の念じ玉ひし東征の矢竹心を心と....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「なにも江戸表とは限らないが、人の噂に聞けば、関東の江戸表こそこれからの日本の
覇府になるだろうという話だ。今までの大坂や京都はもう古い都とされ、新幕府の江戸城....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、諸州にひびいて、 「鎌倉の底力も知れたもの」 と、各地の守護、土豪などから、
覇府の軍力を疑われだして来たら、それこそは、北条治下の一亀裂である。――というよ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いはずはない。 ところが、時勢は急転した。 鎌倉幕府、執権高時、すべて昨日の
覇府は地上から消えた。 余波はすぐ九州へもおよび、博多の地に過去十年余の業績と....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、実に細川家四代にわたる友情の帰依の歴史だったのである。 戦国の焦土から、徳川
覇府の建設へと、政治的な幾変転が繰り返される間にも、文化の炬火は、煌々と絶ゆるこ....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
かせる 猿が三びき、手杵が三本 どォれも緞子の前掛で しかし、伊豆ならば頼朝の
覇府にちかく、また北条氏ともふかい関係があった。そこに昔なつかしい鎌倉の歌が、大....