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「覇道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

覇道の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
人類の最も重大な運命が決定するであろうと思うのであります。即ち東洋の王道と西洋の覇道の、いずれが世界統一の指導原理たるべきかが決定するのであります。 悠久の昔....
作家は戦争挑発とたたかう」より 著者:宮本百合子
・二六事件の本質を、陸軍内部の国体原理主義者――皇道派(天保銭反対論者)と、人民覇道派――統制派との闘争とし、敗北した二・二六事件の本質を、労働者農民の窮乏に痛....
文学の曇天」より 著者:豊島与志雄
ぶすとくすぶらせることによって、やがて死灰になすの方策を取ることもあろう。前者を覇道とすれば、後者は王道である。だがいずれも、万一の危険は覚悟しなければならない....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
「日本は神国、帝は現人神、天皇様御親政が我国の常道、中頃武家が政権を取ったは、覇道にして変則であるが、帝より政治をお預かりし、代って行なうと解釈すれば、認めら....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
は、わけても人物で、仁義なども心得ており、大義名分などにも明らかで、王道を尊び、覇道を憎む議論などを、堂々と述べて、男らしいところを見せたので、ついわしなど、進....
三国志」より 著者:吉川英治
道に拠って、真に国を憂うる英雄ではない。むしろ国乱をして、いよいよ禍乱へ追い込む覇道の姦雄だ)と怖れをなして、途中の旅籠から彼を見限り、彼を棄てて行方をくらまし....
三国志」より 著者:吉川英治
、なじった。 曹操は、そら嘯いて、 「なすこととは?」と、わざと反問した。 「覇道の改革を決行することです。――王道の政治すたれてもはや久しく、天下はみだれ民....
三国志」より 著者:吉川英治
、紊すを懲らす。汝もまた、その類でなくて何だ」 「いつわりを吐き給うな。君ごとき覇道の奸雄に、なんで天子が勅を降そう。まことの詔詞とは、ここにあるものだ」と、か....
三国志」より 著者:吉川英治
武を以ては、孫呉の域にいたらず、要するに、文武のどちらも中途半端で、ただ取得は、覇道強権を徹底的にやりきる信念だけであると。――こうわれわれは聞いておるが」 「....
三国志」より 著者:吉川英治
のときに救民仁愛を旗として起ったのが劉備玄徳であり、漢朝の名をかり王威をかざして覇道を行くもの魏の曹操であり、江南の富強と士馬精鋭を蓄えて常に溯上を計るもの建業....
三国志」より 著者:吉川英治
向っては、舌鉾を一転して、 「――ご辺もまた、玄徳の偽善にまどわされ、その過れる覇道にならって、自己の大才を歪め、みずから古の管仲、楽毅に比せんなどとするは、沙....
三国志」より 著者:吉川英治
国の帝立や王室の交代は、王道を理想とするものではあるが、その歴史も示す如く、常に覇道覇道との興亡を以てくり返されているからである。 そこで漢朝というものも、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ものとは考えられぬ。 東洋が王道文明を理想として来たのに自然の環境は西洋をして覇道文明を進歩せしめたのである。覇道文明すなわち力の文明は今日誠に人目を驚かすも....