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見え分
「見え分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見え分の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
血吸鬼なのだから! しんしんと雪が降って来た。四辺朦朧と霧立ちこめ、一間先さえ
見え分かぬ。しかし人々よ気を付けなければならない! その朦朧たる霧の中を雪の白無....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
の裾へ出ると前後になり、藪について曲る時、透かすと、花屋が裏庭に、お雪がまだ色も
見え分かぬ、朝まだき、草花の中に、折取るべき一個の籠を抱いて、しょんぼりとして立....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
に告ぐるボーイの声。さてこそとにわかに元気つきて窓を覗きたれど月なき空に淡路島も
見え分かず。再びとろ/\として覚むれば船は既に港内に入って窓外にきらめく舷燈の赤....
「河童小僧」より 著者:岡本綺堂
あるから、水の音と雨の音の外には物の音も聞えず、往来も絶えたる戌の刻頃、一寸先も
見え分かぬ闇を辿って、右のドンドンの畔へ差掛ると、自分より二三間先に小さな人が歩....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
の信号標は、通常の天気ならば昼夜の別なく有効であるが、ただ霧が掛かって数歩の外は
見え分かぬような日には何の役にも立たぬ。この不便と危険を防ぐため、近頃米国大西鉄....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
は昼でも薄暗く、殊に夜間などは燈光の不十分と湯気との為に、隣の人の顔さえもよくは
見え分からず、うっかりと他人の蔭口などを利いていて、案外にもその噂の主がうしろに....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
すじれったい涙を見物するのだった。検事総長の椅子とフランシス・ベエコンの運命は、
見え分かぬ愛情のクモの巣のなかで、手も足も出ないのである。ともすれば戯れが化して....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、苔むした墓石が角もとれて埋もれている。それは三尺に足らない小さい石である。私が
見え分かぬ苔の下の文字をどうかして読もうと雨中に屈んでいると、番傘をさしかけてい....