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見え渡る
「見え渡る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見え渡るの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
波がかすかな潮の香と音とをたてて、その足もとに行っては消え、行っては消えするのが
見え渡る。 帆がおろされた。船は海岸近くの波に激しく動揺しながら、艫を海岸のほ....
「雁坂越」より 著者:幸田露伴
という女の児が、さすがに辺鄙でも媚き立つ年頃だけに紅いものや青いものが遠くからも
見え渡る扮装をして、小籃を片手に、節こそ鄙びてはおれど清らかな高い徹る声で、桑の....