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見さい
「見さい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見さいの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
よ。あんまり悪口いうようだけど、清六はちとのろ過ぎるさ。親父だってお袋だってざま
見さい。あれで清六が博打も打つからさ。おとよさんもかわいそうだ。身上もおとよさん....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
しゃ、杓子と、す、す、す、擂粉木を、さしたり、引いたり、廻り踊る。ま、ま、真顔を
見さいな。笑わずにいられるか。 泡を吐き、舌を噛み、ぶつぶつ小じれに焦れていた....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
た。……島田が乱れて、糸も切もかからぬ膚を黒く輝く、吾が天女の後光のように包むを
見さい。末は踵に余って曳くぞの。 鼓草の花の散るように、娘の身体は幻に消えても....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
いは愚な事。ああ今頃は清軍の地雷火を犬が嗅ぎつけて前足で掘出しているわの、あれ、
見さい、軍艦の帆柱へ鷹が留った、めでたいと、何とその戦に支那へ行っておいでなさる....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
殿となぞらえて、附き添う幇間は誰々ぞ、一蝶民部に角蝶や(下略)ハアホ、大尽舞いを
見さいナ」 で、その奈良屋茂左衛門がまだ浦里を身請けしない前の、ある春の日のこ....
「土竜」より 著者:佐左木俊郎
一|暢気だからね。」 「そうでがすかね。あんまり暢気でもがいんがな。まあ、やって
見さいん。」 「百姓の生活が暢気でねえなんて……。僕は、考えただけでも愉快ですけ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
顱巻で留めて、――お酌の娘の器用な三味線で――(蟷螂や、ちょうらいや、蠅を取って
見さいな)――でね、畳の引合せへ箸を立てて突刺した蒲鉾を狙って踊っている。……中....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
――で、つい眼を伏せながら聞いていると、お婆さんはぼくの肩を小突いて、「よく
見さい、あこンとこで、白虎隊の有賀織之助どのサ、ふかでを負いながらも、やいばサ杖....