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見せばや
「見せばや〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見せばやの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
《げんぺいせいすいき》
(俊寛)いとど思いの深くなれば、かくぞ思いつづけける。「
見せばやな我を思わぬ友もがな磯のとまやの柴《しば》の庵《いおり》を。」同上
....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ある。利休は好んで次の古歌を引用した。 花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を
見せばや(三六) 茶の宗匠たちの芸術に対する貢献は実に多方面にわたっていた。彼....
「源氏物語」より 著者:紫式部
月がはなやかに上ったころに、ただ「あたら夜の」(月と花とを同じくば心知られん人に
見せばや)とだけ書いた迎えの手紙を浜の館《やかた》の源氏の所へ持たせてやった。風....
「源氏物語」より 著者:紫式部
物忘れせぬ秋の夜の月 「おなじくは」(あたら夜の月と花とを同じくは心知られん人に
見せばや) とあった。 「自分はたいそうにせずともよい身分でいて、閑散な御境遇....
「源氏物語」より 著者:紫式部
うとした時に、尼君が、 「あたら夜を(あたら夜の月と花とを同じくは心知れらん人に
見せばや)お帰りになるのですか」 と言って、御簾の所へ出て来た。 「もうたくさ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
、やがて霹靂《へきれき》一声《いっせい》、世を轟《とどろ》かす事業を遂《と》げて
見せばやと、ある時は髪結《かみゆい》となり、ある時は洗濯屋、またある時は仕立物屋....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
歌にこんなのがあるのだよ。いいかね。――花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草の春を
見せばや。これなら分るだろう。雪間の草の春と一纏めにいって、それを都の人々に見せ....
「作画について」より 著者:上村松園
湖の歌を想い出すのです。 かきくらすあめりか人に天日の かゞやく邦の手ぶり
見せばや 神風のいせの海辺に夷らを あら濤たゝし打沈めばや 東湖のこのは....