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見せ物
「見せ物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見せ物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
かわりに音も聞かせないというのはもはや実業の域を脱している。それはむしろ招魂祭の
見せ物に近きものである。 ロシヤには俳優の出ない映画などもできているが、日本の....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
類は人形芝居、壮士芝居、活動写真などで、そのほかにしろうと浄瑠璃大会、学術参考的
見せ物などをやつているのを見たことがある。 あるとき人形芝居がかかると私の知つ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
礼拝式ある間)は市中の商府を閉ずれども、その時間後は諸商店たいてい相開き、芝居、
見せ物等自在なり。人を訪問するも自在なりという。 ロシア国教宗は帝王その管長に....
「迷信解」より 著者:井上円了
適合せざりし話の比較的少なきは、大いに事情のあることと思う。その一例として駱駝の
見せ物の話を引用せんに、「ある地方の夏時の祭礼に、駱駝の看板を掲げたる
見せ物が出....
「妖怪学」より 著者:井上円了
れを聴かんとするときは、知らず識らずその方に耳を傾くるに至り、また、浅草の奥山の
見せ物などを見るときは、これを見るの一方に意を注ぐをもって、その足の次第に前に進....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
ひそかにそのまさに陥らんとするを恐るるときは、知らず識らずその足を退くるに至り、
見せ物を見てその愉快を感ずるときは、自然にその足の前に進み、その頭の前に出ずるに....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
さに飢えて居た様な此の町は 旅芸人の三味に浮き立つ 酒故か無智な為かは知らねども
見せ物として出されるアイヌ 白老のアイヌはまたも
見せ物に 博覧会へ行った 咄! ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
瘤を入れて大上段に振りかぶる真剣勝負であって、矢声ばかりを壮んにする小手先剣術の
見せ物試合でなかったから、美妙や紅葉と共に轡を駢べて小手先きの芸頭を競争するよう....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
いは知らずにかいつの間にか乗って仕舞って、その表皮がいつか奇矯に偽造され、文壇の
見せ物になって居るに過ぎない。赫子は好い旦那さんを早く見付けて好いおかみさんにな....
「汽車の中のくまと鶏」より 著者:小川未明
きなくまが、はいっていました。 北の寒い国で捕らえられた、この力の強い獣物は、
見せ物にされるために、南の方へ送られる途中にあったのです。しかし、くまには、そん....
「公園の花と毒蛾」より 著者:小川未明
どその人たちが、この町に集まることによって、町じゅうがお祭り気分になったのです。
見せ物師は、旅からもやってきました。毎年その日を忘れずに、国境を越えてやってくる....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
恍惚としているかと思うと、またたちまち荒イヌどもが一匹のクマをずたずたに引き裂く
見せ物に心を奪われるというような鉄の神経の持主を、誰が描き出しうるだろう。鉄の神....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
をパタパタさせな。 丁稚二 たくさんな人だね。 丁稚一 皆お寺参りだよ。 丁稚二
見せ物の看板でも見て行こうか。 丁稚一 (ちょっと誘惑を感じたらしく立ち止まる)....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
用心なんぞはしていないのだ。
あらあらしき歌
やよ。粧へる群。上光する
見せ物共。
こなたは疾く馳せ、高く跳り、
地鞴踏みとゞろかし、
あららかに、はら....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
チの孫娘は中学二年生だ。もう三年もたてばヨメに行く年ごろだというのにハダカの姿を
見せ物にされてたまるか」 そのとき七ツの子供がおどろくべきことを云って中平をか....