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見交わす
「見交わす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見交わすの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある崖上の感情」より 著者:梶井基次郎
横のテーブルへ坐った。彼らの眼は一度でも青年達の方を見るのでもなければ、お互いに
見交わすというのでもなく、絶えず笑顔を作って女の方へ向いていた。 「ポーリンさん....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
蒲生源左衛門以下は主人の顔を見る、氏郷も家来達の面を見たことであろう。主従は互に
見交わす眼と眼に思い入れ宜しくあって、ム、ハハ、ハハ、ハハハと芝居ならば政宗方の....
「秋の歌」より 著者:寺田寅彦
る。絃の音が、断えては続き続いては消える時に、二人は立止まる。そして、じっと眼を
見交わす。二人の眼には、露の玉が光っている。 二人はまた歩き出す。絃の音は、前....
「地上」より 著者:島田清次郎
分を懐かしく思ってくれているに違いないと考えられたのだ。そうして、学校の往き来に
見交わすだけでは寂しさに堪えきれず、それとなく野原をさまよい歩いては、和歌子の家....