見収め[語句情報] »
見収め
「見収め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見収めの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
ター」へはいった。出ると、長崎屋の二階へあがった。豹一はそのたびに、もはやここも
見収めかと、さすがにしみじみとなつかしい眼で、部屋の中を見廻した。意味もなく、京....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
チアゴ詣でを済まし、三人伴れて出た故郷へ二人で帰る力なさ、せめて今一度亡児の跡を
見収めにとサンドミンゴに立ち寄ると、確かに刑死を見届けたその子が息災で生きいた。....
「入れ札」より 著者:菊池寛
ると、今まで見えなかった赤城が、山と山の間に、ほのかに浮び出ていた。 「赤城山も
見収めだな。おい、此処いらで一服しようか」 そう云いながら、忠次は足下に大きい....
「手風琴」より 著者:小川未明
たときの、自分の姿を思い出していました。 山へはいりかかった、赤い日が、今日の
見収めにとおもって、半分顔を出して高原を照らすと、そこには、いつのまにか真紅に色....