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「見取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
材料ができるほど稀薄《きはく》なものだった。自然科学の研究なども、プレパラートと見取り図とを作ることに彼は不器用だったが、それさえ除けば、あまり分りきった事実の....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ここかど。 隣、インショウジ。 ここ加州家裏門。 半紙いっぱいに書いた見取り図の要所要所へそういう文字を書き入れて、ここ加州家裏門としるしたその門の横....
首を失った蜻蛉」より 著者:佐左木俊郎
器的才能を持たない者を引っ掛けるために、一面に美しい蜘蛛の巣が張られていて、その見取り難い蜘蛛の巣に引っ掛かったが最後、蜻蛉程の力と勇気とを持って、その巣から遁....
」より 著者:島崎藤村
、また私は次郎を連れて一軒別の借家を見に行って来た。そこは次郎と三郎とでくわしい見取り図まで取って来た家で、二人ともひどく気に入ったと言っていた。青山五丁目まで....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
のじゃ御座らぬ。学生教授の研究材料。生きた標本講義の参考に。都合よいのを選り取り見取りで。アトは要らぬと玄関払いじゃ。ならば私立はどうかと見ますと。これは何しろ....
沓掛より」より 著者:寺田寅彦
同じではあるが、どうも少しちがうようだ、という場合がはなはだ多い。書物の記載も、見取り図も至極簡単であるからやむを得ない。 そういう場合における品種鑑別の正確....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ない。だが氏が要求している処の、即ち又やがて氏自身が造り上げるだろう処の、体系の見取り図は、ある一点に於て、決定的に決っているようだ。体系とは例の全体をその内部....
工場労働者の生活について」より 著者:宮本百合子
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獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
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小春」より 著者:国木田独歩
る、僕は観て感じ得るだけを感ずる、だいぶ僕の方が楽だ。時によると僕も日記中に君の見取り図くらいなところを書きとめたこともあるが、それは真の粗雑としたものだ。』 ....
四十八人目」より 著者:森田草平
に述べはじめた。勘平はそばから硯に料紙を取って渡した。で、それによって、ふたたび見取り図を描いて説明しながら、 「まずこういったあんばいでございます」と、話しを....
南国太平記」より 著者:直木三十五
持って、二人へ突きつけながら、微笑して 「こういうものもある――選《よ》り取り、見取りに取りゃしゃんせ。お七ゃ、八百屋の店飾り、蜜柑に、鉄砲、柿、刀。心のままに....
随想」より 著者:上村松園
たが、ここには京中の各派の社中の方々が思い思いの出品もされ、私もそのいいのをよく見取りもさせて貰った。ほんとうに楽しんで面白く、和気靄々裡に一日を過ごすといった....
私本太平記」より 著者:吉川英治
だ夕明りのまま、あちこち駒を遊ばせて、ざっと懐紙に写しとってまいった、兵庫の地の見取り図ですが」 「ほ? ……」と、義貞は手にとって。 「ここに、会下山として、....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
回の数次にわたる測量に際しては、損壊を恐れて敢て発掘的な作業を行わず、単に形状の見取りに止めて、すべてを後に行わるべき学術的調査研究に残すことにした。 ....