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見取り図
「見取り図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見取り図の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
材料ができるほど稀薄《きはく》なものだった。自然科学の研究なども、プレパラートと
見取り図とを作ることに彼は不器用だったが、それさえ除けば、あまり分りきった事実の....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ここかど。 隣、インショウジ。 ここ加州家裏門。 半紙いっぱいに書いた
見取り図の要所要所へそういう文字を書き入れて、ここ加州家裏門としるしたその門の横....
「嵐」より 著者:島崎藤村
、また私は次郎を連れて一軒別の借家を見に行って来た。そこは次郎と三郎とでくわしい
見取り図まで取って来た家で、二人ともひどく気に入ったと言っていた。青山五丁目まで....
「沓掛より」より 著者:寺田寅彦
同じではあるが、どうも少しちがうようだ、という場合がはなはだ多い。書物の記載も、
見取り図も至極簡単であるからやむを得ない。 そういう場合における品種鑑別の正確....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ない。だが氏が要求している処の、即ち又やがて氏自身が造り上げるだろう処の、体系の
見取り図は、ある一点に於て、決定的に決っているようだ。体系とは例の全体をその内部....
「工場労働者の生活について」より 著者:宮本百合子
....
「小春」より 著者:国木田独歩
る、僕は観て感じ得るだけを感ずる、だいぶ僕の方が楽だ。時によると僕も日記中に君の
見取り図くらいなところを書きとめたこともあるが、それは真の粗雑としたものだ。』 ....
「四十八人目」より 著者:森田草平
に述べはじめた。勘平はそばから硯に料紙を取って渡した。で、それによって、ふたたび
見取り図を描いて説明しながら、 「まずこういったあんばいでございます」と、話しを....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だ夕明りのまま、あちこち駒を遊ばせて、ざっと懐紙に写しとってまいった、兵庫の地の
見取り図ですが」 「ほ? ……」と、義貞は手にとって。 「ここに、会下山として、....