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「見手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見手の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
というお方の耳に入りどうか權六を江戸屋敷へ差出して、江戸詰の者に見せて、惰け者の見手本にしたいと窃かに心配をいたして居ります。 九 粂野美作守....
業者と美術家の覚醒を促す」より 著者:宮本百合子
、非常に立派な装幀で、一見|洵《まこと》に豪華なものである。限られた少数の富裕な見手を目当てにしたものだろう。私達から見れば此上なく意味のないもので、読んで見て....
性格としての空間」より 著者:戸坂潤
い表わすべきである。常識概念にとっては物質は精神の原因であるよりも寧ろ第一に眼に見手に触れることの出来る当体でなければならない。自然の性格はこのような意味での物....
空間概念の分析」より 著者:戸坂潤
るものとの交渉をそれが本来もたねばならぬ運命が発見された時である)。少くとも眼で見手で触れることの出来るもの――それが感性的なるものの第一義的特徴であると考えら....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
伝七郎は言葉では怒っていた。 「兄貴のやつ、おれに向ってまた、こんな長たらしい意見手紙を書き、これを残して家出してしまった。行く先も書いてないのだ……行く先も…....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
親父を持った因果。……だが、お綱は、わっしの子じゃアありません。そのお綱から、意見手紙をつけてくれた、三百両の金まで、いい気になって、飲んだり打ったりしておりや....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の進化である。我々の言葉は大となく小となく、一つとしてその起原を形あるもの、目で見手で触れ得るものに発しないものは無いように思われるが、この語はそもいずれの時、....