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「見映え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見映えの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
列車」より 著者:太宰治
数年まえ私は或る思想団体にいささかでも関係を持ったことがあって、のちまもなく見映えのせぬ申しわけを立ててその団体と別れてしまったのであるが、いま、こうして兵....
犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
紛れ込んでいるこの小さな女、俗っぽい柄付眼鏡かなんかを両手にもてあそんでさっぱり見映えのしないこの女、それが今や彼の全生活を満たし、彼の悲しみであり、悦びであり....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
見てなんかいないで、どうしてお薬やなんぞを取りに行かないの? わたしなんか大して見映えがしやしないよ。そうじゃないかい? どうしてお前さんたちは要るものを取りに....
文づかい」より 著者:森鴎外
手袋はずしたる右の手の甲に接吻せしめたもう。妃は髪黒く丈低く、褐いろの御衣あまり見映えせぬかわりには、声音いとやさしく、「おん身はフランスの役に功ありしそれがし....
女心拾遺」より 著者:矢田津世子
お目見得にやって来る。頭を熊さん刈りにしているのが気にいらないだけで、あとは仲々見映えのする色男だと、おしもも上機嫌である。老夫人のはからいで祝儀の仕度が初まっ....