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見様見真似
「見様見真似〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見様見真似の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
に訴えるものがこもっていたので、つい近ごろ任命されたばかりの一人の若い男などは、
見様見真似で、ふと彼をからかおうとしかけたけれど、と胸を突かれたように、急にそれ....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
の呑気《のんき》な長蔵さんと、さらに呑気な小僧に赤毛布《あかげっと》と、それから
見様見真似《みようみまね》で、大いに呑気になりかけた自分と、都合四人で橋向うの小....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
けて人を陥《おとしい》れる事よりほかに何も知らないようだ。中学などの少年輩までが
見様見真似《みようみまね》に、こうしなくては幅が利《き》かないと心得違いをして、....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
、彼の旧主の鈴木源太夫である。彼は源太夫の家に中間として長い間仕えていたために、
見様見真似に包丁の使い方を覚えたのに過ぎないのである。 「お膳番といえば、立派な....
「狂人は笑う」より 著者:夢野久作
、阿片と同様に取締りが絶対不可能と来ている。中には崑崙茶の味なんか知らないまま、
見様見真似に「茶精」の味ばかりに耽溺して、アッタラ青春を萎縮させてしまう青年少女....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
「お恥しゅうござります。御領主様が御学問好きでござりますゆえ、ついその――」 「
見様見真似でその方達までが寺子屋通い致すと申すか、何侯の御領内かは存ぜぬが、さだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が彫刻をしています。 海蔵寺の東妙和尚が彫刻に妙を得ていたものですから、それを
見様見真似に与八が像を刻むことを覚えてしまいました。 与八のきざむ仏像――実は....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
菓、製パン商にあっては、一定期間内における一時的売上げ増進策を図り、他店のそれに
見様見真似した大売出しを行うことは出来ない。よし出来たとしても、多少宣伝的効果を....
「世間師」より 著者:小栗風葉
らと勧める者もあったが、その万年筆がやっぱり一人ではできぬのだそうだ。ほかの事は
見様見真似で行くが、肝心の管を巻くのと、栓に針線を植えるのとが大事の呼吸もので、....
「家庭料理の話」より 著者:北大路魯山人
ろうから、常々自分の家に各所の料理人を呼んでは料理をつくらせたのであろう。それを
見様見真似で、そのお婆さんが、いつか覚えてしまったというに過ぎない。 この話は....