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見知り合
「見知り合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見知り合の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
いなかったのは父ばかりであったが、その父でさえ羽織だけは遠慮していた。
自分は
見知り合だから正面の客に挨拶《あいさつ》かたがた、「どうか拝聴を……」と頭を下げ....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
きるのが、ひどくつらかった。顔を洗う所で、同じ文科の学生に会った。顔だけは互いに
見知り合いである。失敬という挨拶《あいさつ》のうちに、この男は例の記事を読んでい....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
供が身動きの出来ないように列車のホームに押しかけて来た。顔馴染の人もいたが、全く
見知り合いのない弥次馬風の人間も多い。愈々自分がどうにかされるのだなと覚悟を決め....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りを驚かさぬ程度で、談論しきりに湧くの有様でありました。
その一団は、いずれも
見知り合いの面《かお》ぶれでありますが、ただ一方の炉を守って、お茶番の任をひとり....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
留の心はなけれど。……その朝臣とは」 「すぐる日の淀川舟にて、すでに姿だけは、お
見知り合いの」 「日野蔵人どのか」 「その俊基朝臣でおざるが」 「会うてなんの密....