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「見知り顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見知り顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
五石の粟《あは》のあるじ顔 燕《つばくら》や水田の風に吹かれ顔 川狩や楼上の人の見知り顔 売卜先生木の下闇の訪はれ顔 行く春やおもたき琵琶《びは》の抱き心 夕顔....
雪の日」より 著者:永井荷風
堀割に沿うた貧家の一間に世をしのび、雪のふる日にも炭がなく、唯涙にくれている時、見知り顔の船頭が猪牙舟《ちょきぶね》を漕《こ》いで通るのを、窓の障子の破れ目から....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
年の時代から考えた癖が今もなお根を張っているのであった。 参詣人のなかにはもう見知り顔もできていた。あるじが長い航海に出ているのを平穏無事にと祈願しにくる中年....