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「見積り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見積りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
三 殿中で高家月番、畠山民部大輔へ、 「今度の勅使饗応の費用の見積りですが、ちょっとお目通しを」といって、内匠頭が奉書に明細な項目を書いたのを....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
ヵ月にわたって、「オリンピア」の会計が無理矢理に彼女の手に渡した。その額は女中の見積りによるもので、多くもなし、少なくもなし、全くあきれるほどの正確な額だった。....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
できる人があったとしたら、一年で地球を一回りすることができるというのである。この見積りに従えば、地球の大円周の長さは四三八〇〇キロメートルになるが、これは実にほ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
見す見す負けるような計画を作る筈もない。そうかと云って、いくら吾が飛行機の優秀を見積り、兵員の技能を過信してもこの比率は、あまりに桁外れすぎる。そこで問題の解答....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
生活をして恥を掻くようなことはあるまいか、胸の中でむす子が貰う学資金の使い分けを見積りしていた。しかし、それよりも、むす子に向って次の靠れ壁から声をかけた一人の....
小田原陣」より 著者:菊池寛
がなくてはならない。初めから足りない様な汁のかけ方をするような不心得では、軍勢の見積りなど出来るか。それでは戦国の世に国を保つことは思いも寄らぬと言って長歎した....
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
竹を買ってきて、昼の自分の仕事を済ますと、夜なべをやめて、雛形に取り掛りました。見積りの四丈八尺の二十分一、即ち二尺四寸の雛形を作り初めたのです。まず坪を割って....
草藪」より 著者:鷹野つぎ
まず五千坪だね」と、口を尖らせるので蛸さんと綽名のある料亭の一人息子が、さっそく見積りをつけた。 「冗談じゃない。では山野さんは?」 私に問いを向けられると、....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
しなさらねばなりますまいがノ。貴殿の御存じ寄り通りになるものとのみ、それがしを御見積りは御無体でござる。」 「ム」 「申した通り、此事は此事、左京一分の事。我等....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
実際を相当理解しているはずの税務吏が、一般個人商店の経費や諸欠損をきわめて少額に見積り、これと利鞘との差額を一割五分ありとなし、これを全部純益と認定して課税する....
発明小僧」より 著者:海野十三
とを御存知ですか。」 社員「ウソをつけ!」 小僧「イエ本当でございますよ。内輪に見積りましても、俄然元気を恢復して、居睡りのあと、仕事が捗りますデス。そこで居睡....
ピエロ伝道者」より 著者:坂口安吾
物に向って、「君達の心にきいてみろ!」と叫んではならない。「笑い」のねうちを安く見積り給うな。笑い声は、音響としては騒々しいものであるけれど、人生の流れの上では....
書記官」より 著者:川上眉山
に対抗して相下らず、これに加うるに競争者の相手も今は数人の多きに上りて、いわゆる見積りの価格なるもの、また次第に騰貴して、三十五万円の声を聞き、なおその競争の容....
変な恋」より 著者:小酒井不木
の鑑定した宝石が、時を経て彼の手中にころげこむことは、決して稀でなかった。警察の見積りによると、彼の一生涯に取り扱った宝石は一千万円以上の高に上ったということで....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
を買って来て、昼の自分の仕事を済ますと、夜なべをやめて、雛形に取り掛かりました。見積りの四丈八尺の二十分一すなわち二尺四寸の雛形を作り初めたのです。まず坪を割っ....