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見縊る
「見縊る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見縊るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ているんだから、世話を焼けば喧嘩《けんか》になるばかりです」 「藤尾が御前さんを
見縊るなんて……」と打《う》ち消《けし》はしとやかな母にしては比較的に大きな声で....
「こころ」より 著者:夏目漱石
て来ました。 それほど女を見縊《みくび》っていた私が、またどうしてもお嬢さんを
見縊る事ができなかったのです。私の理屈はその人の前に全く用を為《な》さないほど動....
「草藪の中」より 著者:田中貢太郎
手を揮った。 「たくさん、たくさん、そんな茶なら一生飲まなくても好い」 「ひどく
見縊るね、じゃ、まあ、さすまい、で、なんだね、名吟ができたかい、どうも昔から下戸....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
や、父に対してすら、従順には聞いていたが、心の裡では、 (私とても、そうお父上が
見縊るほどな未熟ではございません) と、呟いた程だった。 一年、時には二年、....