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「見舞状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

見舞状の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
ある。 子供はじきに東京へ帰った。一週間ほどしてから、彼らは各々《めいめい》に見舞状を書いて、それを一つ封に入れて、余の宿に届けた。十二になる筆子《ふでこ》の....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
て通る。「報道班員」は近来誰でも知っていてくれるので、早分かりがするようだ。 ◯見舞状を出す。今村、朝、摂津、久生、荒木。 ◯味噌の配給がとまった。罹災者へまわ....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
第一師団が近々にでかけるというンで、滅法忙しかったもンですから、ついその何で、お見舞状だけあげて置いたンでしたが。――ああそうでしたか、別に骨にも障らなかったで....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
子にて御凌ぎは定めて御難渋の事と御察し申上候。それではひとの病気処にては無之、御見舞状を受けて却って痛み入る次第に候。『ホトトギス』は漸次御発展の由これまた恭賀....
食道楽」より 著者:村井弦斎
先生の御全快を祈って窃《ひそか》に衷心《ちゅうしん》を苦《くるし》めておりますと見舞状を出しておいた。その高等官は幸《さいわい》にして全快したけれども私の方の心....
日を愛しむ」より 著者:外村繁
長生きはせんならんもんや』とも、言ってられないしね」 私は兄夫妻へ礼状、母には見舞状を書く。レントゲン写真の結果、私の胸部は健康であった。血液検査の結果も異状....
雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
歿くなった時には、ちょうど腎臓が悪くて、生きるか死ぬかと云う場合だったから、つい見舞状も出さなかった、今度は久しぶりで宇都宮へやって来たところで、新聞で知ったか....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
病まば見るべし萩芒 と呟いた一句を、彼への便りに出そうと思いながら、ついまだ見舞状も書けずにいる。 浅間測候所のしばしばな警告によると、いつ爆発があるか知....