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見覚える
「見覚える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
見覚えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
るその胸の中に、はしなくもちかりと閃めき上がったものは、退屈男が丸三年さ迷って、
見覚えるともなく見覚えておいた曲輪《くるわ》五町街の、往来途上なぞでよく目にかけ....
「三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
りて来る頃には、もう伝さんは自分のお客のことで一生懸命になっているので、その顔を
見覚えることなぞ到底出来よう筈もないのであるが、出迎えの男のほうは、なにしろ殆ん....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
拙者|方では尊顔を見上ぐる事も出来ませんから、折々お側へ罷出でお目通りをし尊顔を
見覚えるように相成りたいで」 梅「いや伯父に宜く然う云いましょう、秋月に宜く云え....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
のを見ている人がある。時には朝晩立つことがあるので、私も気が附き、その人の人品を
見覚えるようになった。その人というのは小柄な人で、髯をちょいと生やし、打ち見たと....