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規律
「規律〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
規律の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
※ルジャンが、コーセットをマリヤスに与えた時の心持を。
階子段《はしごだん》を
規律正しく静かに降りてくる足音がして、やがてドアが軽くたたかれた。
その瞬間清....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
の砂漠の有るあたりを、清い瞳がうろうろする。 「勿論早瀬は、それがために、分けて
規律の正しい、参謀本部の方は、この新聞が出ない先に辞職、免官に、なったです。これ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。 心荒々しく武器を取る手もいと疾く、 されどなお無慚の心はなかりき。恥知る心、
規律と正義の 失せ果てしは四度目の世となりしとき、 そは鉄の時代、嘘と僞りの奴と....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
共同建築物が住宅として理想的だと考えている。最高の能率と衞生、各人の自由の尊重、
規律ある共同的日常行動等も、この種の住宅ならば極めて好都合に實現し得るのではある....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
だけが任務なんだ。――黙っているのは『深夜の市長』の威令が行われている証拠だよ。
規律が弛緩すれば、場所がらを弁えず、詰らぬお喋りなどをするものだ」 僕は皮肉を....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
感電した男の身元調べをやって置いて呉れたそうですが――」 赤羽主任に問われて、
規律的に「はい」と返事した彼は、懐中から手帖を出してぱらぱらめくっていたが、或る....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
どころに、外国製らしい獣皮の剥製が置いてあり、石膏の女神像や銅像の武者像などが、
規律よく並んでいる。 かの女を出迎えて、それからサロンへ導いた規矩男の母親は、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
Cはすでに思想的には大ぶはっきりした共産主義者だったがまだ共産党のいわゆる「鉄の
規律」の感情には染まっていなかった。そしてみんな、ロシアのTの、各国の運動の内部....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
でいって、艇長室の前へいって、直立不動の姿勢をとった。 噴行艇の中は、ずいぶん
規律がきびしかった。作業中は身がるいときは、どんなときでも、駈け足ときまっていた....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
かし御随意です。 また、同室の方々にも申上げます。御婦人、紳士方が、社会道徳の
規律に因って、相当の御制裁を御満足にお加えを願う。それは甘んじて受けます。 い....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いますか?』 答『無論それが規則じゃ。修行の積んだ、高い竜神となれば、決してこの
規律に背くようなことはせぬ。しかし乍ら霊格の低い竜神の間にはそうのみも言われぬ節....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
とあらゆる讒罵の雨が、彼等の上に降り濺いだ。曰くイエスの徒弟どもは、極端に放縦無
規律なるしれものである。曰く彼等は、赤児を殺し食膳に上せる鬼どもである。今日から....
「西航日録」より 著者:井上円了
のはるかに英人に及ばざるところなり。要するに、アイルランド人は比較的惰弱にして、
規律を守らざる風あり。例えば停車場に「喫煙を禁ず」とありても、遠慮なく喫煙し、車....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の意見をこの教会にただし、これを新聞上にて公表する由。けだし会員の少なきは、その
規律の厳に過ぐるためならん。 二十七日、晴れ。午後一時半、宿所を去りて汽船オリ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。兵の生活様式を急変することは、かれらの度胆を抜き、不慣れの集団生活と絶対服従の
規律の前に屈伏させる一手段であるかも知れないが、しかし国民の兵役に対する自覚が次....