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規格
「規格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
規格の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
之は一応無理からぬものを含んでいる。たしかに出版物や教育行政や公認イデオロギーの
規格から、文化を推定するなら今日の日本に於ける文化の支配者は、日本型ファシズム・....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
態が或る程度まで世界の先進又は先着ファッショ国家の社会的推移の轍を踏んだり、その
規格に合致する結果になったりして、一般的なファシズムの形態に接近することだ。但し....
「科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
の場合の文献的精神、引用の精神は、実証的な、実験的な、技術的な、そして実践的な、
規格を遵奉せざるを得ないものであって、事物の一片と雖も単なる文献と引用だけでは片....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
から解放したことにあると彼はその『わが生涯と事業』の内で云っている)は、例の多量
規格生産による低価格高賃銀主義が可能な範囲に於て可能なのであり、この産業上の楽天....
「台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
警察小屋があり、山路が通じている。また本島人の田舎町にも、目貫の大通りが穿たれ、
規格通りの商店建築が並んでおり、全く独特な南支那風都市として名高かった鹿港の如き....
「憑きもの」より 著者:豊島与志雄
上に私の精神の栄養分となりそうに思われたのだ。宗教は阿片かも知れないが、そういう
規格づけられた宗教は別として、妖怪変化や悪魔の類は、私の萎靡した創造能力を鼓舞し....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
。古典派なんだよ。僕はちかごろはやりのデフォルメといふ奴なんだらう。それに現実の
規格が生れつき小さいのさ。僕は総理大臣が美妓を物にしようとフラれようと生れつき関....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
の要塞の粋をとって築城したもので、当時は高坂|弾正が守備していた。 この城塞は
規格が小であるから、中に収容しうる兵力はせいぜい二千足らずであるが、余が一万三千....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
や。あんたが、童貞だか、そうでないか、知らないが、とにかく、あんたは、童貞という
規格品ですよ。童貞マリヤのメダイユみたいに、パンパンだの淫乱娘の胸に鎖をつけて吊....
「図書館の未来像」より 著者:中井正一
現とともに、ちょうど為替機構が世界性を帯びるように、文献目録、リード様式も世界的
規格統一が起こりつつあるのである。ユネスコが世界図書館の統一の運動をとりつつある....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
純粋種に似せることを目的にしているから、私が本当のことを書くと困るのだけれども、
規格とか標準以上の改良種や、新種をつくることを目的にし、商法の上でもそれを明らか....
「猫と杓子について」より 著者:織田作之助
もないのですから、世間の常識とか定説、オイソドックス、最大公約数的な意見、公式、
規格品、標準、権威――そういったものを、よしんばそれが世の風潮に乗っている思想で....
「書について」より 著者:高村光太郎
いものであるが、さればといって、此を伝統の骨格を持ち、鍛冶の効をつんで厳然とした
規格の地盤に根を張った逸品の前に持ち出すと、やっぱり免れ難い弱さがあり、浅さがあ....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
と思って、感心してるんだ」 「何ッ……? 生を言うな。散髪屋の看板写真みたいに、
規格型の顔をさらしてると思て、うぬぼれるな。一寸は大人並みに歪んだ方が、人間らし....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
ノン(規矩)主義的な批評精神に反抗して、今日の新しいクリティシズムは、作品をば、
規格品としてではなく何物かの自由な表現を見るようになって来ている、というのである....