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「覓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

覓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
に生まれて最《いと》幼き児が三疋より多く母に伴《つ》れられ居るを見ず、自分で餌を《あさ》るほど長じた児が二疋より多く母に偕《ともな》われ居るを見なんだ。因って....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を馳《は》せて兎を射、三時間足らずに百五十七疋取った。兎雨と降る矢の下に逃げ道を《もと》め歩卒の足下を潜《くぐ》り出んとすれば歩卒これを踏み殺しまた蹴り戻す、....
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
るばかりである。 縹緲玄黄外。 死生交謝時。 寄託冥然去。 我心何所之。 帰来命根。 杳※竟難知。 孤愁空遶夢。 宛動粛瑟悲。 江山秋已老。 粥薬※将衰。 ....
クララの出家」より 著者:有島武郎
のいていた。光りのようなその髪もまた細かに震えた。クララの手は自らアグネスの手をめた。 「クララ、あなたの手の冷たく震える事」 「しっ、静かに」 クララは頼....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
盗事件の審問をした。その審問中、法官の手はしばしば動いて、ポケットを探っている。《もと》むる物あって得ざるの様子であった。かくてこの裁判は、証拠不充分放免とい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
平生に異ならざるを覩《み》、相《あい》いいて曰く、この女かくまで美艶にして、遠く《もと》むるも等類なしと、各々|染心《ぜんしん》を生じ、共に非法を行いおわって....
十二支考」より 著者:南方熊楠
れり、これを見て人畜何ぞ戦慄せざらん、日中は暑ければ地下に躱《かく》れ夜出て食を《もと》め、また河や湖泉に行き水を飲む、その身重き故行くごとに尾のために地|凹....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ベーカーの『アビシニアのナイル諸源流』十章にいわく、十月に入りて地全く乾けば水を《もと》むる狗頭猴の団体極めて夥しく河に赴き、蔭《かげ》った岸を蔽える灌木の漿....
十二支考」より 著者:南方熊楠
強いて得んと欲すといえども、すべて獲《う》べからず、譬《たと》えば沙を圧して油を《もと》め、水を鑽《き》って酥を求むるがごとく、既に得べからずいたずらに自ら労....
死者の書」より 著者:折口信夫
い昔の日のみ子さまのお喰しの、飯と、み酒を作る御料の水を、大和国中残る隈なく捜しめました。 その頃、国原の水は、水渋臭く、土濁りして、日のみ子さまのお喰しの料....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
が、近年までくり返されていたことと思われる。 四 結婚――女の名 「妻ぎ」という古語は、一口に言えば求婚である。厳格に見れば、妻探しということになる....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
の狐竜の化石(第九輯巻五十一)延命院の牡丹の弁(同五十二)の如き、馬琴の得意の涅論であるが、馬琴としては因縁因果の解決を与えたのである。馬琴の人生観や宇宙観の....
ソクラテス」より 著者:新渡戸稲造
》げて差支《さしつか》えないことと思う。グロードなどいう人は、ソクラテスの短所を《もと》めて、悪辣な筆を運ばし、一時読書界の注目を惹《ひ》いたこともあったが、....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ファウスト お前達、天の声等はなぜ力強く、しかも優しく 己をこの塵の中にめるのだ。 情の脆い人等の住むあたりに響き渡れば好いに。 なるほど使命の詞は聞....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
と河に下りて水の来る方をちょいちょい仰ぎながら、目の前の岩から岩、浅瀬から浅瀬をめて渉らなければならなくなった。 谷は流石に荒蕩たる有様を呈して、岩を見ても....