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「覚知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

覚知の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
ある、自己の生命についての要求である。我々の自己がその相対的にして有限なることを覚知すると共に、絶対無限の力に合一してこれに由りて永遠の真生命を得んと欲するの要....
青年」より 著者:森鴎外
して、生物学上の出来事が潮の差引のように往来するものだと云うことを、次第に切実に覚知して、太田|錦城と云う漢学の先生が、「天の風雨の如し」と原始的な譬喩を下した....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
かない。地震と海嘯《つなみ》は人間に予告を与えずして来るが、ただ人間がその予告を覚知するまでに進歩していない分のことで、地殻の欠陥がおのずから、地の表面へそうい....
文学の中の科学的要素」より 著者:寺田寅彦
いうものそれ自身はそれぞれ一つの小さな学である。一つの言葉が出来る前には人間の感覚知覚は経験と記憶聯想によって結合され、悟性によって幾多の分析抽象を行った末に一....
我が教育の欠陥」より 著者:新渡戸稲造
と。物質界に於てすらも、高尚なる真理は、たとえあるいは心が明《あきら》かにこれを覚知し、あるいは眼がこれを洞察し得るとも、その覚知認識する所を言語によりて伝えん....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ある人の中の人屑にも、 こん度は己が感謝せずばなるまい。 なぜと云うに、己の見聞覚知を破壊しようとした 絶望の境から、あいつが己を救い出したのだ。 いや。あの顕....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
して神がかりや、空想ではありません。深く考えれば考えるほど、いよいよ人生の真理を覚知し得て欣喜勇躍するのであります。 第五、小欲より大欲につきます。 仏教生....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
一般社会の彼らに対する同情を喚起し、世人をして彼らに対する圧迫の不条理なる所以を覚知せしめ、彼らまた自己の由来を明らかにして、幾分にてもこれに因りて自覚発奮する....
「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
果として、本来彼らが何者であるかを明らかにする事である。かくて彼ら自らよくこれを覚知し、世人またよくこれを承認して、始めてその障壁は取り除かるべきである。この障....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
をして彼らを区別することの何ら理由なき次第を知らしめ、彼らをしてよく自己の由来を覚知し、反省自重せしむるによることは言うまでもないが、さらにこれにも増して急務と....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
折、その綱領に「服従は下級者の忠実なる義務心と崇高なる徳義心により、軍紀の必要を覚知したる観念に基づき、上官の正当なる命令、周到なる監督、およびその感化力と相俟....