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「覚醒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

覚醒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
諸君。さらば。わが善良なる諸君。 ホップ夫人は最後の言葉とともにふたたび急劇に覚醒《かくせい》したり。我ら十七名の会員はこの問答の真なりしことを上天の神に誓っ....
或る女」より 著者:有島武郎
ていた。二面には富口《とみぐち》という文学博士が「最近日本におけるいわゆる婦人の覚醒《かくせい》」という続き物の論文を載せていた。福田《ふくだ》という女の社会主....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
思想家も、労働者の先達であり、指導者であるとの誇らしげな無内容な態度から、多少の覚醒はしだしてきて、代弁者にすぎないとの自覚にまでは達しても、なお労働問題の根柢....
千年後の世界」より 著者:海野十三
は球状をなしていて、どの方向からの圧力にも耐えるようになっていた。 一千年後の覚醒ののち七日たってフルハタの疲労はすっかり回復し、この棺桶に入ったときのことが....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
その根柢から揺ぎ動くだろう。かくてこそその愛は強い。そして尊い。愛に対する本能の覚醒なしには、縦令男女交際にいかなる制限を加うるとも、いかなる修正を施すとも、そ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
学的基礎の上に立つものである/「熱的死」に関するクラウジウスの考え/死んだ太陽の覚醒に関するカント及びクロルの説/ハーバート・スペンサーの説/化学作用の意義、太....
地球盗難」より 著者:海野十三
綿のようなものが詰めこんであった。 「おお、気がついたナ。……」 博士は大隅の覚醒に、なんの愕きの色もあらわさなかった。そして躊躇するところもなく、オメガ光線....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
りとなるものも見当らず。 一方、前記要保護人は、収容後十時間を経《へ》るも未だ覚醒《かくせい》せず、体温三十五度五分、脈搏《みゃくはく》五十六、呼吸十四。その....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
るものである。ねむりと目ざめ。不安におちいることと大自信にもえること。人事不省と覚醒《かくせい》。酔《よ》っぱらいと酔いざめ。そのほか、いろいろとあるが、このよ....
超人間X号」より 著者:海野十三
始めてこの世に誕生するわけになる。 もしこの超人を、三千万ボルトの電気によって覚醒《かくせい》させることができなかったら、それで谷博士の試作人造生物X号は、つ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
その瞬間に、彼は、今の今迄|喪失していた一切の過去の記憶を取り戻した。 おお、覚醒! 記憶は蘇った。奇蹟だ、大奇蹟だ! 彼は、灼鉄と硝煙と閃光と鳴動との中に....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
。暗い世界に落ちてゆくような気がしたのが最後で、なにもかも解らなくなったのです。覚醒のあと 或るときは、月光の下に、得体の知れぬ鬼影を映しだす怪物、また或ると....
流線間諜」より 著者:海野十三
見することが出来た。ああ、すると此の部屋は屍体置場にひとしいのであった。 彼は覚醒したことの幸運を感謝した。もうすこしで、彼自身でもって屍体を、もう一個|殖や....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
に見せしめなければならないものであるかもしれない、と思ったかもしれない。 彼は覚醒した。これはまわり道してお仕置場にゆく路だ。これはきっとずばりと首を刎ねられ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る。これはその人の罪にあらずして制度の罪である。 この経験とドイツ丸呑みよりの覚醒が自然今日の幹部候補生の制度となり、面目を一新したのは喜びに堪えない。 し....