親の心子知らず[語句情報] » 親の心子知らず

「親の心子知らず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

親の心子知らずの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
下さいまし、と神様や仏様に無理な願掛《がんがけ》をなさるも、お前が可愛いからで、親の心子知らずと云うのはお前の事で、さア今日は新吉とフッヽリ縁を切ります諦めます....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
してみれば心配のあまり、命を捨てて直訴もする気になりましたろうよ。それにしても、親の心子知らず、どこへ姿をかくしたのやら、弥七郎めはばち当たりでござります。てま....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ら、こう、弄《なぶ》られたら、こう待遇《あしら》うものだ、など、いう事であるが、親の心子知らずで、こう利益《ため》を思ッて、云い聞かせるものを、それをお勢は、生....
伊太利亜の古陶」より 著者:宮本百合子
ります」 彼女は、細そりした肩に片手を動して羽織のずったのをなおした。 「……親の心子知らずとはよく申したものでございます」 これに応えて、みや子が更に同感....
伸子」より 著者:宮本百合子
あろうのに、多計代は擲られたように激した。涙をこぼしつつ云った。 「全く――全く親の心子知らずだ。――そんなに親を苦しめて何がいい。嫁に行けば、もう他家の人で、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
迎えて、細くとも何か堅気な商売でも出さしてやりたいと思っているのでございますが、親の心子知らずとはよくいったもので、なんですか、このごろ悪い虫がつきましてねえ」....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
から金に徹した最上清人は、金に徹すれば徹するほど勤労への報酬はハッキリする筈で、親の心子知らず、仕方がない、最上に打合けて女給の魂を入れかへて貰はなければ、と、....