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親分肌
「親分肌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
親分肌の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「安重根」より 著者:谷譲次
ている。 李剛――五十歳。大東共報主筆。露領の朝鮮人間に勢力ある独立運動の首領。
親分肌の学者で、跛者だ。すっかり露化していて、ルバシカに、室内でも山高帽をかぶっ....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
分|肌のところを見せてやったばっかりに、つまらねえ事になった。」 「持前だって。
親分肌だって。おかしいわよ、お父さん。自分でそんな事を言うのは、耄碌の証拠よ。も....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
山持って武者修行、悪く云えば漂浪して来た伊勢新九郎は、金貸をして利息を取りながら
親分肌を見せては段々と自分の処へ出入する士《さむらい》どもを手なずけて終《つい》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ど》り、兼ねてその博奕《ばくち》のテラと折助の頭を刎《は》ねるが、これらは多少、
親分肌の気合を持っている。渡り者の折助に至って、はじめて折助根性がよく現われるの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かけたことから自分の手柄話、結局、このたびの大魔術のことになって、お角という女の
親分肌を、口を極めて讃美にかかりましたから、お絹がいよいよ不機嫌になってしまいま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ょう》のところへも、ちょっと行きました。ありゃ俗物です、俗物ですけれども、一流の
親分肌のところもありましたね……絵の本当の師匠は古人にあるのです、古人よりも山水....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
戦災前の事だがね。何か防空設備のことで一軒おいたとなりの箱職の主人が遣って来た。
親分肌で、体は小柄であるが才気が勝っている。それで人の嫌がる組長を引き受けて勤め....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
リンスキーの自由思想に傾倒して意気|欝勃としていたから、一から十までが干渉好きの
親分肌の矢野次郎の実業|一天張の方針と相容れるはずはなかった。算盤玉から弾き出し....