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親子
「親子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
親子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
屋《ぼうしや》の飾り窓などを眺めている。
4
こう云う
親子の上半身《じょうはんしん》。父親はいかにも田舎者《いなかもの》らしい、無精髭....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
う。
おれは、それを感づいた時に、なんとも言えず、不快だった。そういう事をする
親子なら、殺して飽きたらない。それを黙って見る実の母の、猪熊《いのくま》のばばも....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
がないことと思い返した。お鈴はさりげない顔をしたまま、茶の間の隅に坐《すわ》った
親子に有り合せの菓子や茶などをすすめ、玄鶴の容態を話したり、文太郎の機嫌をとった....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
てやはり頼もしい、妙な心もちが致すのでございます。
二
御
親子《ごしんし》の間がらでありながら、大殿様と若殿様との間くらい、御容子《ごよう....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ころによれば、当たり前の河童の生活ぐらい、莫迦《ばか》げているものはありません。
親子夫婦兄弟などというのはことごとく互いに苦しめ合うことを唯一の楽しみにして暮ら....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
かないように、こんな事までもつけ加えた。喜三郎は寺の門を出ながら、加納《かのう》
親子や左近の霊が彼等に冥助《みょうじょ》を与えているような、気強さを感ぜずにはい....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
も》すかも知れない。こう考えた金将軍は三十年前の清正《きよまさ》のように、桂月香
親子を殺すよりほかに仕かたはないと覚悟した。
英雄は古来センティメンタリズムを....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
い身じまいをすませる間《あいだ》、母の側へその代りに行っているとか云う事だった。
親子は箸《はし》を動かしながら、時々短い口を利《き》いた。この一週間ばかりと云う....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
日」と云う、古い札《ふだ》が下《さが》っていますが、――時々和漢の故事を引いて、
親子の恩愛を忘れぬ事が、即ち仏恩をも報ずる所以《ゆえん》だ、と懇《ねんごろ》に話....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
た答案は下に掲げる通りである。
「正に器用には書いている。が、畢竟それだけだ。」
親子
親は子供を養育するのに適しているかどうかは疑問である。成種牛馬は親の為....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
しました。……
K君は僕よりも十《とお》も若い人です。おまけに同じ宿のM子さん
親子とかなり懇意にしている人です。M子さんは昔風に言えば、若衆顔《わかしゅがお》....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
う。」「何だね、お前、私より泰さんに御礼を申し上げなくっちゃ。」――こう云う内に
親子とも、いや、お敏も、泰さんも、皆涙を浮べていました。が、泰さんは男だけに、す....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
て了へば、めいめい向きが異って、ただ自分の歩むべき途を一|心不乱に歩む丈、従って
親子も、兄弟も、夫婦も、こちらではめったにつきあいをしているものではございません....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
コアを飲みながら、人げのないカッフェの中を見まわした。埃じみたカッフェの壁には「
親子丼」だの「カツレツ」だのと云う紙札が何枚も貼ってあった。 「地玉子」 僕は....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
。 老人夫婦が代って自分たちの永い永い間の心痛と苦労のかずかずを語りおわると、
親子はもう一度抱き合った。その晩は、いつまでもいつまでも起きていた、誰も寝ようと....